元F1ドライバーで『Sky Sports』のプレゼンターでもあるマーティン・ブランドルは、レッドブルは「ヘビーな話し合い」が必要だと主張している。
レッドブルは2025年シーズン開幕から苦戦を強いられており、わずか2戦で大苦戦していたリアム・ローソンと入れ替える形で、レーシングブルズで好調だった角田裕毅を起用した。
ローソンよりは良いパフォーマンスを見せた角田だが、そもそも今季のレッドブルRB21は扱いが難しいマシンであり、マックス・フェルスタッペンをもってしても手を焼いていた。
バーレーンGPではパフォーマンス不足に加え、ピット時の信号機トラブルもありフェルスタッペン6位、角田9位に終わると、フェルスタッペンの不満はレース後にピークに達したようで、チーム代表のクリスチャン・ホーナーやアドバイザーのヘルムート・マルコ、フェルスタッペンのマネジメント、テクニカルディレクターのピエール・ワシェがミーティングを行なったようだ。
アドバイザーのヘルムート・マルコは、レース後『Sky Germany』に次のようにコメントしている。
「懸念は大きい。以前言ったように、近い将来、フェルスタッペンが再び勝てるようなマシンに改良しなければならない。彼が世界選手権で戦えるようなマシンの土台を作らなければならない」
「非常に憂慮すべきことだ。競争力がないことは分かっているし、これからのレースではアップデートが投入される。それが改善に繋がるといいね」
マルコはまた、sports-news.jpにチームのパフォーマンスについて次のように付け加えた。
「我々は多くの問題を抱えている。主な問題はバランスとグリップだ。その中でブレーキの問題が出てきたんだと思う。ピットストップのような通常の手順が機能していないから、(問題が)次から次に出てくる」
「できるだけ早くマシンのパフォーマンスを取り戻さなければならないし、ピットストップのような基準も機能しなければならない。マシンは最速ではないし、ピットストップも機能していない。それは受け入れられない」
ブランドルは、バーレーンGP後のコラムでレッドブルにとっては苦しい週末だったと分析し、”話し合い”が必要だと主張した。
「フェルスタッペンの才能をもってしても、レッドブルの苦難の週末を救うことはできなかった。マシンのドライビングには手こずったようで、すべてのセッションで重要なブレーキングゾーンでの減速やターンインに苦労する姿がしばしば見られた」
「ピエール・ガスリーのアルピーヌに延々とついて行った後、終盤になんとか抜いて6位を獲得できた。マシンの問題の他、ピットストップで機材に問題があったことも響いた」
「角田裕毅は9位になりレッドブルでの初ポイントを獲得したが、チームはわずか7日前の日本GPで優勝していたことを考えると、混乱するばかりだ」
「おそらく彼らもそうだろう。彼らはヘビーな話し合いを進めているだろう」