2018年3月13日

平昌2018パラ(5日目):バイアスロン

風と雪に翻弄され、入賞まで、あと一歩

999 | 障害者スポーツ専門情報サイト sports news

最後まで諦めず、追い込めたのはよかったと振り返る佐藤圭一

平昌2018パラリンピック冬季競技大会は競技5日目となる13日、バイアスロンの男女ミドル(男子12.5km、女子10km)が行われ、日本から男女立位カテゴリーに各2選手が出場。佐藤圭一(38=エイベックス株式会社)が42分11秒1(射撃ペナルティー4)で、出来島桃子(43=新発田市役所)が45分45秒5(同9)で、ともに9位となり、あと一歩で入賞を逃した。また、星澤克(18=北海道立命館慶祥高等学校)は56分25秒1(同10)で14位、阿部友里香(22=日立ソリューションズ)は47分22秒5(同8)で11位だった。

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射撃エリアで風の向きなど分析する瀧澤明博バイアスロンコーチ

厳しい気象コンディションに翻弄された。未明から強風が吹き荒れ、日の出とともに気温も上昇。バイアスロンはスキーでの滑走と射撃の複合競技。この日の種目は2.5kmコース、女子は2kmコースを5周する間に射撃(1回5発)を4回行う中距離種目で、射撃でミスをすると1発につき150mのペナルティーループを1周しなければならない。

滑走によって上昇した心拍数を、射撃の際には落ち着かせなければならない。強靭な脚力と心肺機能が問われる過酷な競技。方向が定まらない風に照準を狂わされ、ペナルティーループの周回走がかさんだ分、体力も集中力も奪われた。

瀧澤明博バイアスロンコーチは、「急に突風が吹いたり、射座では旗と逆の風が吹いたりと、判断を迷う風だった。雪が緩み、板が滑らなくなると、その分、脚に負荷がかかる。その状態で射座に入ることで判断を余計に誤らせたのではないか」と射撃ミスの要因を分析した。

10日に行われたスプリント(男子7.5km)でも9位だった佐藤は「満射(ミス0)しないと、僕の走力では厳しいが、ソフトスノーで脚にもきた。(ミス)1発で順位が変わるのが、バイアスロン。海外勢に劣る部分があったと思う。最後まで諦めず、追い込めたのはよかった点」と振り返った。

1発目にライフルのトラブルがあり、ライフルの調整をする星澤克

星澤は1回目の射撃で弾が上手く発射されないトラブルもあり、焦りからか、最後まで苦しい走りとなった。「走りも射撃も中途半端だった。次はコーチや応援してくださる人のためにも、いい準備をして走り切りたい」と振り絞った。

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惜しくも入賞に及ばなかった出来島桃子

出来島は射撃のミスが響き、前日につづく入賞はならなかった。「難しい風だったが、なんとか合わせようと努力はした。最後のレースでは、ミスなくできるよう頑張りたい」

バイアスロンは16日に最終種目のインディビジュアルが行われる。「3度目の正直で、満射、そして走力でもトップ5位に入り、上位を目指したい」と意気込む佐藤など、5人がエントリーしている。

【競技方式】
・男子は2.5kmコース、女子は2kmコースを5周する間に、射撃(1回5発)を4回行う
・射撃は1発外すごとに1周150mのペナルティーループを周回する
・3つのカテゴリー(座位、立位、視覚障がい)ごとに競い、各カテゴリー内で障害の程度に応じて細かくクラス分けされており、障がいクラスごとに設定された係数(ハンデ)を実走タイムに掛けて算出した計算タイムで競う。

【日本選手結果一覧(4日目)】
記録内のPはペナルティー数(射撃で外した数)。()は内訳
  例)P=1(0+1)=ペナルティー1(1回目+2回目+3回目+4回目)

■立位(男子/12.5km
9位 佐藤 圭一 (LW8/38/エイベックス株式会社) 42分11秒1  P=4(0+1+2+1)
14位 星澤 克 (LW8/18/北海道立命館慶祥高等学校) 56分25秒1 P=10(2+3+4+1)

■立位(女子/10km)
9位 出来島 桃子 (LW6/43/新発田市役所) 45分45秒5  P=9(2+1+2+4)
11位 阿部 友里香 (LW6/22/日立ソリューションズ) 47分22秒5 P=8(2+1+1+4)

(文:星野恭子、写真・岡川武和)

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