ピレリは、2月26日からバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われる3日間の公式プレシーズンテストに向けて、F1に参戦する全10チームが選択したタイヤ配分とコンパウンドのリストを発表した。
各チームは、雨用のインターミディエイトタイヤを含め、全種類のコンパウンドをバーレーンに持ち込む。各チームは35セットのタイヤを選択肢、そのうち30セットを3日間で使用できる。
ドライ用のスリックタイヤは6種類で、最も硬いC1およびC2が白、C3およびC4が黄色、C5およびC6が赤色でペイントされ、各色の柔らかい方のコンパウンドには縁取りのラインが入れられる。

今季は、ストリートサーキット向けに最も柔らかいコンパウンドであるC6タイヤが追加されているが、タイヤへの攻撃性が高いコースだということもあり、積極的に柔らかいタイヤを選んでいるチームは少ない。
C5およびC6タイヤを選んだのはフェラーリとウイリアムズのみで、いずれも1セットずつとなっている。
アストンマーティンとアルピーヌはC4タイヤすら選んでおらず、実際にバーレーンGPで使われるであろうC1~C3タイヤでの走行に集中する。
またシーズンを通じて、もっとも頻繁に使用されるC3タイヤを最も多く選んでいるという点は全チーム共通だが、メルセデスが27セットものC3タイヤを選んだ一方で、ウイリアムズはC2タイヤを12セット選んだことで、C3タイヤは15セットに留まっている。
C1やC3タイヤは2024年から変更がなく、C2タイヤはよりC3タイヤに近いパフォーマンスとなっているため、ウイリアムズはその点をチェックしようとしているのかもしれない。
C1タイヤの選択もチームによって大きく異なり、レッドブルとメルセデスは2セットのみ。アストンマーティンは最多8セットをチョイスしている。
なお、アストンマーティンはインターミディエイトタイヤを3セット、ハースはインターミディエイトとフルウエットタイヤを1セットずつ選択しているが、FIAから各チームに提供されているメテオフランスによる天気予報では、テストの3日間で雨が降る可能性はないという。
プレシーズンテストは現地時間の午前10時(日本時間16時)から、午後は15時(日本時間21時)から各日2セッション計8時間の走行が行なわれる。この合計24時間のテストで、各チームは3月14日に走行開始される開幕戦オーストラリアGPに向けた準備を整える必要がある。