【中山記念・先手必勝】近走不振で人気薄必至! コース実績十分の“穴馬券メーカー”が激走なるか

【中山記念・先手必勝】近走不振で人気薄必至! コース実績十分の“穴馬券メーカー”が激走なるか

中山記念2025

[GⅡ中山記念=2025年3月2日(日曜)中山競馬場、芝内1800メートル(4歳上)]

今週から関東圏の主場は東京から中山へ。開幕週の日曜(3月2日)は伝統のGⅡ中山記念(芝内1800メートル)が行われる。小回り千八というコース形態もあり、コース巧者による〝リピーター〟も多いレースだが、当欄が狙うのはコースのイメージに反した差し馬タイムトゥヘヴン(牡7・戸田)。キャリア5度の連対がすべて中山という〝隠れ巧者〟が激走を見せるときだ。

GⅠでも上がり最速をマーク

タイムトゥヘヴンはここまで33戦中20戦がマイル戦。ただ、3歳時にGⅢ京成杯(中山芝内2000メートル)で2着に好走したほか、昨年の中山記念も15番人気ながら6着と奮闘している。戸田調教師が「マイル中心に使っていますが、この距離は大丈夫です」と言うように、1ハロンの延長を不安視する必要はなさそうだ。

前走のGⅠマイルCSは結果こそ7着だったものの、上がりタイムはメンバー最速の33秒5。外枠を引いたこともあり道中で外を回らされたが、最後は切れる脚を使っていた。仕掛けのタイミングひとつでさらに上の着順が狙えたはずだ。

4歳時にGⅢダービー卿CTを勝っているほか、昨年のGⅢ京成杯AHでも2着に激走。通算5回の連対がすべて中山というコース実績が目を引く。「左回りだと左にモタれてしまうのですが、右回りならレーンチェンジがしやすくて、狙ったところに押し込めます」とトレーナーは走りの違いを分析。さらに、左右の回りだけではなく「最後に坂がある中山がいい」とも付け加えた。他馬が苦にする最後に決め手を生かせる右回りの舞台…すなわち中山がベストというわけだ。

昨秋に接戦した相手は…

「理想は縦長の展開で、内がガラッと空いたところに入っていければ」と戸田師が話すように展開の助けは必要だが、実力と人気が見合っていない穴馬券メーカーはそんなときこそ狙い目がある。昨秋の京成杯AHで2着に激走したときの勝ち馬アスコリピチェーノは、22日にサウジアラビアのGⅡ・1351ターフスプリントを制したばかり。流れさえかみ合えば一流馬とも差のない走りができるのだから、やみくもに軽視するのは禁物だ。

今回のメンバーを見ると、先行馬は決して多くない。ただ、逃げに活路を見いだしたメイショウチタンが引っ張る展開に〝先行有利〟の騎手心理が加われば、勝負どころから流れが速くなることは十分に考えられる。一昨年は差し馬のワンツーで、2022年はカラテが大外から追い込んで2着に食い込んだ。展開ひとつでチャンスはあるのが中山記念。7歳でも決め手に衰えのないタイムトゥヘヴンが、再び波乱を呼ぶ。

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