[2.23 ラ・リーガ第25節 ソシエダ 3-0 レガネス]
ラ・リーガは23日、第25節を各地で行い、MF久保建英所属のソシエダがレガネスに3-0で勝利した。久保は後半3分、鋭い2人抜きドリブルからの左足シュートで今季5点目となる追加点を奪い、今季6回目のマッチMVPを受賞。一方、同16分には今季5度目のイエローカードを受け、3月2日の次節バルセロナ戦の出場停止が決まった。
20日のUEFAヨーロッパリーグ(EL)プレーオフ第2戦でミッティランを破り、ベスト16を決めたソシエダ。良い流れをリーグ戦に持続すべく、中2日の連戦ながら久保は2試合連続の先発出場を果たした。
試合は前半12分に動いた。ソシエダは左サイドでMFマルティン・スビメンディ、MFパブロ・マリンがつないで中央にパスを送ると、MFアルセン・ザハリャンがペナルティエリア外から右足一閃。豪快なミドルシュートをゴール左に突き刺し、幸先よく先制点を奪った。
ザハリャンは右足首の大怪我で今季序盤戦を棒に振っており、復帰3試合目の今季初先発で見事な大仕事。その後も前半15分にも強烈なボレーシュート、同20分にも左足ミドルシュートで相手ゴールに襲い掛かり、GKヨナス・レッスルのスーパーセーブに阻まれはしたものの、コンディションの良さを印象付けた。
ソシエダは前半30分、DFナイフ・アゲルドが右太ももを痛め、DFジョン・マルティンとの交代を強いられるアクシデント。それでも勢いは止まらず、同37分にはDFジョン・アランブルのボール奪取から久保が惜しい左足シュートを放つなど、良い流れのままハーフタイムを迎えた。
すると後半3分、久保が結果を出した。敵陣右サイドでアランブルからのパスを受け、相手と正対しながら縦に持ち運ぶと、細かいステップからのフェイントでDFフアン・クルスの股を抜き、ペナルティエリア内に侵入。続いて寄せたDFアドリア・アルティもかわしてカットインすると、角度のないところから左足を振り抜き、相手をかすめたボールがゴール左隅に突き刺さった。
久保は1月13日の第19節ビジャレアル戦以来、約1か月ぶりの得点で今季5ゴール目。公式戦では今月13日のUEFAヨーロッパリーグ(EL)ミッティラン戦(◯2-1)でも得点を決めており、今季7ゴール目となった。
久保のゴールで勢いに乗ったソシエダは2-0のまま迎えた後半10分、相手に決定機を作られたものの、GKアレックス・レミロがスーパーセーブ。守護神の大仕事で点差を詰めさせない。
それでも後半15分、久保に痛いカードトラブルが起きた。中盤でこぼれ球を拾った久保は積極的なドリブル突破で仕掛けると、スライディングを仕掛けてきたMFレナト・タピアともつれる形で転倒。すると直後、倒れ込んでファウルをアピールする久保に対し、タピアが激昂。相手のシュートが枠を外れた後もタピアと久保の口論が続いていたため、タピアと久保の2人にイエローカードが提示された。
久保は今季、第3節アラベス戦(●1-2)、第17節ラス・パルマス戦(△0-0)、第18節セルタ戦(●0-2)、第21節ヘタフェ戦(●0-3)でイエローカードを受けており、これで今季通算5回目の警告。3月2日に行われる次節バルセロナ戦を出場停止で欠場することが決まった。そして後半21分、久保はFWアンデル・バレネチェアとの交代でピッチを退いた。
その後も勢いを失わなかったソシエダは後半35分、MFセルヒオ・ゴメスの左CKをジョン・アランブルがフリックすると、ファーに流れたボールをMFジョン・アンデル・オラサガスティがボレーシュート。これがファーポスト脇に突き刺さり、3-0とした。そのまま試合はタイムアップ。0-3で敗れた前節ベティス戦から立ち直り、2試合ぶりの勝利を収めた。