<チューリップ賞2着敗戦を糧に羽ばたいた名牝ベスト3>
<1>10年アパパネ
前年暮れの阪神JFを制し、1番人気で迎えたチューリップ賞は2着。兵庫競馬所属の木村健騎手が乗る9番人気ショウリュウムーンに4分の3馬身差、差し切られた。
しかし、続く桜花賞本番は好位からしっかり伸びて、半馬身差で快勝。続くオークスはサンテミリオンとの1着同着で制し、秋には秋華賞も勝って牝馬3冠を達成した。
翌11年にはヴィクトリアMも勝利し、G1・5勝を記録した。
<2>03年スティルインラブ

新馬戦→紅梅Sを連勝して臨んだチューリップ賞は2着。単勝1・7倍という圧倒的な支持を受けたが、4番人気オースミハルカにわずか首差だけ譲った。
続く桜花賞は2番人気だったものの、2着シーイズトウショウに1馬身半差をつける快勝。1番人気アドマイヤグルーヴは3着だった。
2冠目のオークスも2番人気だったが、2着チューニーに1馬身以上の差をつけて勝利。牝馬3冠がかかった秋華賞はアドマイヤグルーヴに競り勝ち、偉業を達成した。3冠すべてが2番人気という珍しい牝馬3冠馬でもあった。
<3>07年ダイワスカーレット

デビュー2連勝後、シンザン記念で2着敗戦。チューリップ賞も2着に敗れた。勝ったのは1番人気ウオッカ。宿命のライバル物語の始まりでもあった。
桜花賞はウオッカ、アストンマーチャンに続く3番人気だったが、3番手追走からアストンマーチャンをかわすと、ウオッカの追い上げも封じて、1馬身半差で雪辱を果たした。
秋には秋華賞、エリザベス女王杯を連勝。翌08年には有馬記念も制した。