1月の大相撲初場所限りで現役引退した照ノ富士親方(元横綱)が22日、横浜市内で寄贈した相撲場のお披露目式に出席し「ずっと考えてきたことが実現できてうれしい。多くの子どもたちが相撲を学び、頑張ってプロに行けるようになれば」と競技普及への意欲を語った。現役時代からの構想だったという。
日産スタジアムなどがある港北区の「新横浜公園」に完成。15メートル四方の鉄骨造りの屋根があり、土俵は大会も開催できる規格となった。33歳の若手親方は「第一に、いずれ自分の部屋を持って看板力士を育てる。第二に、相撲人口を増やす。この二つに専念して頑張っていきたい」と強い決意をにじませた。
今後は小中学生を対象にした相撲クラブの活動拠点とし、指導体制の充実も図る。「相撲を楽しむ、みんなが来るような場所になってほしい。つくれるなら全国でつくっていきたい」と展望を語った。