【プレミア開幕】衝撃の226億円移籍!リバプールが獲得した“ドイツ最高の才能”とは

 プレミアリーグが間もなく開幕を迎えるなか、「FOOTBALL ZONE」では2025-26シーズンにプレミア初挑戦を飾る選手を紹介。今回は、プレミア史上最高額で昨季王者リバプールに加入したドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツにスポットライトを当てる。

 リバプールは今夏、レバークーゼンからドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツを獲得。移籍金は最大で1億1600万ポンド(約227億円)に達し、プレミア史上最高額の移籍となる。22歳のヴィルツは、世界で最も将来を嘱望される若手の一人。多彩なスキルを備え、指揮官アルネ・スロットの下でさまざまなポジションをこなすことが期待されているが、司令塔役が最有力だろう。

 ヴィルツを巡ってはバイエルン・ミュンヘンやマンチェスター・シティも関心を寄せていたが、リバプールが争奪戦を制した。数多くのビッグクラブがラブコールを送るほどに評価が高く、「ドイツ最高の才能」とも称されている。過去2シーズンのブンデスリーガでは計44のゴール関与(21得点・23アシスト)を記録。これは23歳以下の選手ではチェルシーのコール・パーマーに次ぐ数字で、欧州5大リーグでも屈指の成績だ。

 加えて、ドリブル成功数161回、オープンプレーからのチャンス創出124回といったスタッツからも分かる通り、ヴィルツはボール保持でも突出した能力を持つ。左右両足を自在に操り、相手守備陣を翻弄する。プレーメーカーでありながら、前線からの守備にも積極的。昨季はファイナルサードで71回のボール奪取、39回のハイプレス成功といずれもブンデスリーガ最多を記録した。

 さらに、スルーパス成功数(49本)やレイオフパス(123本)でもリーグトップ。密集地帯を切り裂くラストパスで幾度も決定機を演出してきた。22歳という若さながら、すでにブンデスリーガで約200試合に出場し、2023年・2024年にはドイツ年間最優秀選手にも選出。若くして成熟したプレーぶりが評価されている。プレミアの歴史を変えうる逸材と言っても過言ではないだろう。

 スロット監督はヴィルツに10番の役割を託す意向で、本人もこのビジョンに共鳴し移籍を決断したとされる。ファイナルサードでのパス数は1790本とブンデス2位で、リンクマンとしての資質も申し分ない。 また、ヴィルツは偽9番や左ウイングとしても起用可能。昨季はレバークーゼンで頻繁に左サイドからカットインする形でも機能しており、試合によって起用法を変える可能性も十分にある。多才な”天才司令塔”ヴィルツの加入は、リバプールに新たな創造性と柔軟性をもたらす存在となるはずだ。

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