2026年に開催される『2026 FIFAワールドカップ』の出場権を獲得したチームを一覧で紹介する。
このページでは、アメリカ・カナダ・メキシコによる史上最多3カ国で開催されるFIFAワールドカップ26(北中米W杯)の出場国、フォーマット、大会形式について詳しく解説する。
大会概要
大会名:2026 FIFAワールドカップ(FIFAワールドカップ26)
開催国:アメリカ、カナダ、メキシコ
参加数:48カ国(史上最多)
開催期間:2026年6月11日(木)~7月19日(日)
大会方式:4カ国×12グループ(グループステージ)→32カ国による決勝トーナメント
2026年のFIFAワールドカップは、アメリカ・カナダ・メキシコの史上最多3カ国共同開催。アメリカ11都市11会場、カナダ2都市2会場、メキシコ3都市3会場の計16都市16会場で開催される。開幕戦は2026年6月11日(木)にメキシコのエスタディオ・アステカにて行われ、開催国のひとつであるメキシコ代表がオープニングゲームを戦う。決勝戦は7月19日(日)にアメリカのメットライフ・スタジアムにて行われる。
今大会の最大の変更点は出場国数の拡大だ。1930年にウルグアイで行われた第一回大会はわずか13カ国。そこから16カ国、24カ国、32カ国と拡大を続け、ついに48カ国となる。出場48カ国が4カ国ずつ12グループに分かれ、グループステージを戦う。これまでは各グループ上位2カ国が決勝トーナメント進出となっていたが、今大会からはグループステージ上位2カ国に加え、各グループ3位の成績上位8カ国が決勝トーナメントに進出。計32カ国で決勝トーナメントを戦う。カタール大会までの32カ国フォーマットでの合計試合数は「64」だったが、今大会は「104」となる。
日本代表の最高成績は過去4度のベスト16(2002年・2010年・2018年・2022年)となっており、次回大会ではベスト8以上の成績が期待される。しかし、今大会は出場国数の拡大に伴い、決勝トーナメント1回戦に勝利してようやくベスト16。決勝トーナメントで2回勝利してベスト8となる。
グループステージの組み合わせ抽選会のポット分けは、最新のFIFAランキングによって決定する。日本は現在15位となっており、このままいくとポット2に入ることが濃厚だ。カタール大会では優勝経験があるドイツ代表(ポット2)、スペイン代表(ポット1)に勝利し、世界を驚かせた。今大会は“追われる立場”となり、「FIFAランキング上位の日本を倒す」という野心溢れた国と対戦することになるだろう。なお、抽選会の日時は未発表となっている。
FIFAワールドカップ26 出場決定国の一覧
2025年3月26日時点での北中米ワールドカップ出場決定国は以下の通り。
・🇨🇦カナダ代表(開催国)
・🇺🇸アメリカ代表(開催国)
・🇲🇽メキシコ代表(開催国)
・🇯🇵日本代表(AFC)
・🇳🇿ニュージーランド代表(OFC)
・🇮🇷イラン代表(AFC)
・🇦🇷アルゼンチン代表(CONMEBOL)
・🇺🇿ウズベキスタン代表(AFC)
・🇰🇷韓国代表(AFC)
・🇯🇴ヨルダン代表(AFC)
FIFAワールドカップ26 出場決定国の紹介
カナダ代表(2大会連続3回目/ホスト国|CONCACAF)

初出場となった1986年メキシコ大会は3戦全敗。前回のカタール大会で9大会ぶりの出場を果たしたが、モロッコ代表、クロアチア代表、ベルギー代表相手に3連敗を喫し、悲願のW杯初勝利とはならなかった。
CONCACAF加盟6カ国が参加した2024年夏のコパ・アメリカではグループ2位で決勝トーナメントに進出し、準々決勝でベネズエラ代表を撃破。その後、準々決勝でアルゼンチン代表、3位決定戦でウルグアイ代表に敗れて4位となったが、躍進の大会に。2024-25シーズンのConcacafネーションズリーグでは、準決勝でメキシコ代表に敗れたが、3位決定戦でアメリカ代表に勝利し、3位入賞を果たしている。
アメリカ代表(2大会連続12回目/ホスト国|CONCACAF)

前々回の2018年ロシア大会で32年ぶりにW杯出場を逃したが、前回のカタール大会はベスト16。ホスト国として出場する今大会は2大会連続12回目の出場となる。最高成績は第1回ウルグアイ大会の3位(※FIFA認定、3位決定戦はなし)で、南米とヨーロッパ以外のチームの中では最高の成績となっている。
2024年夏に行われたコパ・アメリカでグループステージ敗退に終わった後、同年9月にマウリシオ・ポチェッティーノ監督を招へいして新たなスタートを切った。2024-25シーズンのConcacafネーションズリーグでは、3位決定戦でカナダ代表に敗れて4位に終わっている。
メキシコ代表(9大会連続18回目/ホスト国|CONCACAF)

メキシコ代表は9大会連続18回目のワールドカップ出場。これまでの最高成績はベスト8で、1970年と1986年にどちらも母国開催のワールドカップで成し遂げている。1994年のアメリカ大会から7大会連続でベスト16へ進出していたが、前回のカタールW杯では得失点差でグループC3位となり、1978年のアルゼンチン大会以来、44年ぶりにグループステージで敗退した。
2024-25シーズンのConcacafネーションズリーグでは、決勝トーナメントでホンジュラス、カナダ、パナマを下して初優勝を飾っている。
日本代表(8大会連続8回目/AFC)

ホスト国を除く世界最速でFIFAワールドカップ26出場を決めた。初出場の1998年フランス大会から8大会連続で出場しており、過去最高成績はベスト16(4回)。2018年ロシア大会、2022年カタール大会と2大会連続で決勝トーナメントへ進出している。今大会はグループステージ突破=「ベスト32」となるため、過去最高成績を叩きだすには、決勝トーナメントで2回以上勝利しなければならない。
ニュージーランド代表(4大会ぶり3回目/OFC)

日本代表に次いで『2026 FIFAワールドカップ」の出場を決めたのがニュージーランド代表。ラグビー代表チームの愛称“オールブラックス”ならぬ、“オールホワイツ”としても知られている。
前回のカタール大会まで、オセアニアのW杯出場枠は「0.5」だったため、大陸予選を勝ち上がっても大陸間プレーオフで勝利する必要があったが、W杯出場枠拡大に伴いオセアニアの枠も今回から「1.5」に拡大。3大会連続で大陸間プレーオフで敗れていたニュージーランド代表が、オセアニア予選を制して本大会出場を決めた。
なお、W杯初出場となった1982年スペイン大会は3戦全敗。2度目の出場となった2010年南アフリカ大会は、パラグアイ代表、イタリア代表、スロバキア代表に3試合連続で引き分け、大会唯一の“無敗チーム”となったが、グループステージ3位で敗退している。
イラン代表(4大会連続7回目/AFC)

アジア最終予選グループAで2試合を残して本大会出場権を掴み取った。前回のカタール大会では「死の組」とも呼ばれたグループB(イングランド代表、アメリカ代表、ウェールズ代表)に入り、引き分け以上で突破の条件だった第3節のアメリカ戦で敗北。同国初のグループリーグ突破とはならなかった。
アルゼンチン代表(14大会連続19回目/CONMEBOL)

自国開催の1978年、1986年メキシコ大会、そして前回のカタール大会と3度のワールドカップ優勝を誇る現王者。南米予選では他を圧倒する強さを見せ、5試合を残して南米最速での本大会出場を決めた。
1934年イタリア大会と1938年フランス大会を制したイタリア代表、1958年スウェーデン大会と1962年チリ大会を制したブラジル代表に続き、史上3カ国目となるワールドカップ連覇を目指す。
ウズベキスタン代表(初出場/AFC)

白い狼が悲願のワールドカップ初出場を決めた。2024年の『AFC U23アジアカップ決勝』ではU23日本代表とも対戦。近年は若年層の躍進が目覚ましく、アンダーカテゴリーのワールドカップでは決勝トーナメントの常連となっている。
韓国代表(11大会連続12回目/AFC)

敵地で10人となったイラクに勝利した韓国代表が11大会連続となるワールドカップ(W杯)出場を決めた。本大会の最高成績は日韓W杯の「ベスト4」だが、自国開催以外では2010年と2022年のベスト16が最高成績となっている。
ヨルダン代表(初出場/AFC)

最終節を前に、韓国代表と同じグループBを突破したヨルダン代表が本大会初出場を決めた。先のアジアカップでは決勝戦まで進み、開催国のカタールに1−3で敗れたものの準優勝という結果に終わっている。