MotoGP第4戦カタールGPでは、MotoGPレジェンドのバレンティーノ・ロッシが現地入りしていた。そのロッシがオーナーを務めるチーム”VR46”のファビオ・ディ・ジャンアントニオは、ロッシの現地入りには大きな影響があると語った。
ロッシが2025年にMotoGPの現場を訪れたのは、このカタールGPが初めて。そしてオーナーの前でVR46のライダーが奮闘し、フランコ・モルビデリがスプリント3位、決勝でも3位(4番手フィニッシュ後に繰り上がり)と、成功を収めた。
チームメイトのジャンアントニオはアレックス・マルケスとの接触などもあり、決勝16位にとどまったが、ロッシが現場に姿を見せることによるポジティブな影響は、ひしひしと感じられていたという。
「ああ、彼がピットにいると常に特別だし、大きな違いが生まれるんだ」
ジャンアントニオはそう語る。
「彼の分析はとても正確で、次のセッションやレースに向けて常に適切な言葉と分析をもたらしてくれるんだ」
「その正確さのおかげで、少ない労力で適切な働きができるようになる。おかげでスピードを上げる助けにもなるし、モチベーションだって凄く高くなる」
「ヴァレがそばにいてくれるのは素晴らしいんだ。彼のそばで良い結果を出せたら、本当に特別なことなんだ。グリッド上で彼にちょっとしたアドバイスを貰って、それを実践するのも凄く楽しみだった。残念ながら僕は問題があって上手くできなかったけど、それでもかなり役に立っていた」
なおバレンティーノ・ロッシは、カタールGPの翌週にWEC(世界耐久選手権)の第2戦イモラ6時間に参戦。母国イタリアでLMGT3クラスのポールポジションを獲得し、決勝レースでは2位を獲得するなど、今も一流のレーサーとして活躍している。