ボルティモア・レイブンズのランニングバック(RB)デリック・ヘンリーは契約延長交渉が急速に進展しない限り、2025年にお買い得な選手となる見込みだ。
現地15日(火)、レイブンズのジェネラルマネジャー(GM)エリック・デコスタはドラフト前記者会見で、ヘンリーとの新契約に関するチームの現状について何も明かさなかった。
チーム公式記録によると、デコスタGMは「今はさまざまなことに同時に取り組んでいるところだ」と述べたという。
「それが私の答えになるだろう。選手たちとのビジネス面に関して、水面下で何をしているか、何をしていないかについて話すつもりはない。そうするのは自分にとって良くないことだと思っているが、皆さんもご存知の通り、ドラフト以外にも、フリーエージェント(FA)として市場に残っている選手にも目を向けているし、チーム内の選手との再契約も検討している。うちは本当に優秀な選手たちに恵まれており、できる限り多くの選手を維持できるように努力するつもりだ。これは挑戦だ」
ヘンリーは2024年にレイブンズと2年1,600万ドル(約22億7,656万円)の契約を締結。今季は基本給として600万ドル(約8億5,371万円)を受け取る予定だ。昨シーズンを迎えるにあたり、プロボウルに5回選出された経歴を持つヘンリーが体力的に限界を迎えているのではないかという疑問が浮上していた。ヘンリーはそうした声を圧倒的なパフォーマンスで封じ込めている。
31歳のヘンリーはキャリー325回で1,921ヤード、リーグ最多となる16回のタッチダウンを記録。フィラデルフィア・イーグルスのRBセイクワン・バークリーが2,005ヤードという歴史的な記録を残していなければ、ランヤードでもリーグトップになっていたはずだ。
現在、ヘンリーの契約はレイブンズにとって非常に有利な条件となっている。
2025年NFLドラフトが来週に迫る中、今すぐに契約を見直す必要性はなさそうだ。しかし、シーズン開幕が近づくにつれて――おそらく7月や8月のトレーニングキャンプ中に――ヘンリーの契約を延長することは、キャンプナンバーを下げ(それによってシーズン中の柔軟性を手に入れ)、その重要性に報いるという点で理にかなっていると言えよう。もちろん、レイブンズは将来的にクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンとも再び契約交渉をしなければならないことを理解している。