ラッセル、2025年好調スタートで契約延長交渉が有利に? 2028年までのオプション付きで合意間近か

ラッセル、2025年好調スタートで契約延長交渉が有利に? 2028年までのオプション付きで合意間近か

メルセデスのジョージ・ラッセルは、好調な2025年シーズンのスタートを切った。メルセデスとの契約延長交渉もそれによって上手く進められているようだ。

F1の2025年シーズンは開幕から4戦が終了したが、ラッセルは現在ドライバーズランキングで4番手。首位に立つマクラーレンのランド・ノリスとは14ポイントの差である。

ラッセルは第4戦バーレーンでの2位を含む、4戦で3度の表彰台を獲得しており、序盤戦で好調な戦いを続けていると言える。そしてこうした成績が、メルセデスとの契約延長交渉におけるラッセルの立場をより強いモノにしている。

ラッセルの現在の契約は、今季限りで切れることになっている。しかしパドック関係者によると、メルセデスとラッセルは2028年までのオプション付き2年契約に合意する見込みだという。なお契約金は1シーズンあたり3000万ドル(約43億円)にも上ると見込まれている。

メルセデスのトト・ウルフ代表は昨年、ラッセルのチームメイトとしてマックス・フェルスタッペンを獲得することに興味を示していたが、その姿勢は変化したようだ。ラッセルが安定した成績を残し、さらに新人のアンドレア・キミ・アントネッリもF1への適応を急速に進めていることから、ウルフ代表は今のラインアップに満足している様子だ。

昨年限りでルイス・ハミルトンが去ったため、ラッセルはメルセデスにおいて事実上のチームリーダーとしての役割を担っている。そしてウルフ代表は、その立場を契約に反映させる用意を進めている。

メルセデスとしてはそれでも、フェルスタッペンを獲得する場合よりコスト面には遥かに安上がりとなるだろう。

先日行なわれたバーレーンGPでのラッセルの走りは特に印象的なモノだった。スタートでシャルル・ルクレール(フェラーリ)を追い抜くと、先頭のオスカー・ピアストリ(マクラーレン)をマークしながら、ノリスを抑え込んだ。

ラッセルはレース中、ダッシュボードのシステムなど、数多くのマシントラブルに襲われた。終盤にはブレーキ・バイ・ワイヤの不調という大きな問題にも見舞われながら、ラッセルはノリスを抑え続けて2位フィニッシュ。リザルト以上の強烈な印象を残した。

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