このオフシーズン、ダラス・カウボーイズのラインバッカー(LB)マイカ・パーソンズは、長期にわたる契約交渉の真っただ中にいる。その状況を誰よりも理解しているのが、同じチームのクオーターバック(QB)ダック・プレスコットだ。
プレスコット自身も過去に何度もフランチャイズタグを指定され、現在の大型契約にサインするのに2024年シーズン開幕直前まで待たされた経験を持つ。そうした背景から、これがプロセスであることを理解している。先週末に開催されたチャリティイベント“Children’s Cancer Fund(チルドレンズ・キャンサー・ファンド)”の会場で、プレスコットはパーソンズに対するアドバイスとして「前向きでいること」と述べた。
チームの公式サイトによれば、「俺にも完ぺきな答えはわからない。もしわかっていたら、もっと早く終わっていたはずだ」とプレスコットは笑いながら述べたという。
「彼には前向きでいてほしい。そして、自分が何を求めていて、何を大切にしているのかをチームにしっかり伝えることが重要だ」
パーソンズは現地14日(月)に任意参加のオフシーズンプログラムに姿を見せている。延長契約の交渉が進行中であることから、新ヘッドコーチ(HC)ブライアン・ショッテンハイマーの下で始動するプログラム初日に参加するかどうかは不透明だった。なお、過去2年は初日に出席していない。
オフシーズンプログラムの第1フェーズはミーティングやストレングストレーニングが中心であるため、パーソンズが大きなリスクを負うことはない。むしろ、リーダーとしての姿勢を示すことで、コーチ陣からの評価を得られるだろう。今後、6月に予定されている参加必須のミニキャンプなど、実戦練習を含むフェーズでの動向が注目される。交渉次第ではホールドインの可能性もあり得る。
「彼と彼の実力には絶対の自信を持っている」と、プレスコットは仲間のスター選手について語った。
「彼がどんな人物で、何を望んでいるかは何よりも重要だ。そしてそれは、リーダーであろうとする彼の姿勢に表れている」