春場所で優勝決定戦を行った大関大の里と前頭高安は、15日の巡業の朝稽古で明暗が分かれる形となった。
春場所優勝の大の里は、計12番で5勝7敗。小結霧島には、1度も勝てずに4連敗で稽古を打ち上げた。さらに阿武剋に3勝2敗、明生に2勝1敗と両前頭にも苦戦。「嫌な相手と取った。残りの巡業も、しっかり稽古していきたい」と、あえて苦手な力士を指名したとはいえ、表情を引き締めていた。春場所で優勝を逃した高安は、巡業に12日から途中合流し、この日から相撲を取る稽古を開始。計6勝1敗に「動きは悪くない。考えながらできた」と手応えを口にしていた。