マルク・マルケス、弟アレックスとの接触に非を認める「どちらかと言えば僕のミスだった」

マルク・マルケス、弟アレックスとの接触に非を認める「どちらかと言えば僕のミスだった」

MotoGPカタールGPの勝者であるマルク・マルケス(ドゥカティ)は、決勝のオープニングラップでターン1を立ち上がる際に起きた弟アレックス・マルケス(グレシーニ)との接触事故の責任を認めた。

ポールシッターのマルク・マルケスは、首位のままターン1へと突入したが、コーナーの立ち上がりで失速し、アレックス・マルケスの前を横切る格好に。その結果、両者が接触し、共にカウルに軽いダメージを負ってしまった。

この接触でふたりともポジションを落とし、代わってVR46のフランコ・モルビデリが首位に躍り出た。その後、マルク・マルケスは2番手を走りながら周回を重ね、一時は他を圧倒する勢いを見せてトップを走っていたマーベリック・ビニャーレス(テック3)を16周目に抜き返し、トップを奪還。そのままトップチェッカーを受けた。

一方、マルク・マルケスよりも接触でさらにふたつポジションを落としたアレックス・マルケスは、3番手を争う中でファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46)とも接触。ふたりは転倒こそしなかったが大きくポジションを下げ、アレックス・マルケスにはさらにロングラップペナルティも科された。

最終的に6位となったアレックス・マルケスは、マルク・マルケスと17ポイント差のランキング2番手となっている。

レース後、マルク・マルケスはターン1の接触の責任を認めた。

「アレックスとの接触は、彼のミスというよりも僕のミスだった」

「僕はアクセルを開けた時に、リヤを失いそうだったからもう一度アクセルを閉じたんだ。彼はこれを予想していなかったんだ」

「だから彼は僕と当たって、そのせいでモルビデリに抜かれた。でもそれはどちらかと言えば僕のミスだった。幸運なことにふたりともマシンの上に留まっていたんだ」

マルク・マルケス、弟アレックスとの接触に非を認める「どちらかと言えば僕のミスだった」

一方アレックス・マルケスは、高速右コーナーのターン12でオーバーテイクを仕掛けた際にジャンアントニオと接触した件については責任を認めた。

「僕のミスで、僕の責任だ。人生においてミスを犯したときは、それを受け入れる必要がある」

そうアレックス・マルケスは語った。

「(レース後に)ファビオと話をしようとしたんだけど、(彼のチームは)あれは(正しい)瞬間ではなかったと僕に言ったんだ。僕はそれを理解している」

VR46でファクトリー仕様のバイクに乗るジャンアントニオは今季、安定した速さを持ちながら、チームメイトのモルビデリを含む他のライダーとの接触ですでに何度もポイントやポジションを失ってきた。

ジャンアントニオは、アレックス・マルケスのミスに憤慨し、MotoGPのレベルではありえない接触だったと語った。

「今日の目標はマルクと戦うことだった。その準備はできていたんだ」とジャンアントニオは言う。

「アレックスの前にいたのに、かなり激しくぶつけられた。あれはミスだったけど、でも世界選手権のMotoGPレベルでは、ああいうミスは限界ギリギリだと言わざるを得ない」

「Moto3なら受け入れられるし、Moto2もしくはMotoGPルーキーなら受け入れられるかもしれないけど……」

「でも僕たちのレベルでは、このような状況は避けなければならない。もし転倒していたら、今ここで話しているかどうかもわからないよ。メディカルセンターにいるかもしれないからね」

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次