大相撲春場所10日目(18日、エディオンアリーナ大阪)1敗同士の大一番は気合十分の高安が立ち合い、頭から激しく当たって左差しにいくと、大の里も踏み込みよく当たって右差しを狙った。お互い差せず大の里が突いて出たところを残した高安が左を差すと、大の里が慌てて右の上手投げを打って墓穴を掘る形になった。右でおっつけるなりして我慢するところだが、安易な投げが悪い癖になっている。
1敗を守った高安は単独トップに立った。悲願の優勝に向けて硬くなるのは無理ない。今後は三役陣や平幕で2敗の尊富士らとの対戦となりそうで、3日続いた横綱大関戦のように向かっていく気持ちでいけるかどうかだろう。(元大関武双山)