2025年のMotoGP第2戦アルゼンチンGPでマルク・マルケス(ドゥカティ)はキャリア通算90勝を達成。これでロードレース世界選手権/MotoGP史上3番目に勝ったライダーとなった。
8度の世界チャンピオンであるマルク・マルケスは、今季からドゥカティへ加入。ファクトリーチームでのキャリアを開幕戦勝利で華々しくスタートさせた。
そして第2戦アルゼンチンGPでもマルケスは高いパフォーマンスを発揮。ポールトゥウィンで決勝を制し、2連勝を果たした。
このアルゼンチンGPでの勝利は単なる2連勝ではない。マルケスはこれでロードレース世界選手権のキャリア通算勝利数で、スペインの英雄的ライダー、アンヘル・ニエトの90勝に並んだのだ。
そんなマルケス目標となるのは、マルケスより勝利を挙げている数少ないふたりのライダー。イタリアのレジェンドであるジャコモ・アゴスチーニとバレンティーノ・ロッシだ。
2008年フランスGPでロッシがニエトの90勝に並んだ際、ニエトがロッシに対してかけた「バレンティーノ、バイクが君を愛している!」という言葉は有名だろう。その後ロッシは最後の勝利となる2017年オランダGPまでに25勝を挙げ、通算115勝とした。
そんなロッシでも敵わなかった通算勝利数1位のライダーが、ジャコモ・アゴスチーニだ。計15回の歴代最多タイトル記録の保持者でもあるアゴスチーニは、1960~70年代にかけて2クラス同時参戦を通じて多数の勝利を挙げ、122勝という最多記録を打ち立てている。
MotoGPの長い歴史において3番目に多い勝利を挙げたことになるマルケス。少なくとも2026年まではドゥカティとの契約が続いている彼は、どこまで勝利数を伸ばせるだろうか?
まずはマルケスの大得意とするサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行なわれる第3戦アメリカズGPで、91勝目が達成されるかどうかが注目される。
勝利数順位 | ライダー | 勝利数 |
1. | 122 | |
2. | 115 | |
3. | 90 | |
3. | 90 | |
5. | 76 | |
6. | 68 | |
7. | 54 | |
7. | 54 | |
9. | 52 | |
10. | 45 |