日本時間3月14日(金)、ブラッド・ピット主演のハリウッド映画『F1』の2分半にわたる最新予告編が公開され、ストーリーの概要が明らかとなった。
映画F1の主人公はピットが演じるベテランドライバーのソニー・ヘイズ。元F1ドライバーであり、激しいクラッシュに見舞われてから数年後、ハビエル・バルデムがオーナーを演じる架空のF1チーム“APXGP”を救うため、グリッドにサプライズ復帰を果たすこととなる。
ヘイズはAPXGPで抜擢される前にデイトナ24時間レースで優勝したようだが、バルデムがヘイズを「バンに住んでいる男」で「ギャンブル中毒」と表現している通り、体型も近年のF1ドライバーに求められる姿からは少し離れており、やや現実からは離れた設定だ(現在ブラッド・ピットは61歳なので無理もないが……)。
APXGPでヘイズは、ダムソン・イドリス演じるルーキー、ジョシュア・ピアースとコンビを組むことになる。ただ、ピアースがヘイズについて「年寄りだし、嫌なヤツだ」と語っており、ベテランと新人のコンビはぶつかり合うこともしばしば。シーズン中には複数回のクラッシュを経験し、その中には同士討ちも……しかしふたりはいがみ合いながらも、勝利を目指すという展開となるようだ。
これまでの予告編では、シルバーストーンのスターティンググリッドでのカルロス・サインツJr.(撮影当時はフェラーリ)の映像や、エステバン・オコン(撮影当時はアルピーヌ)との衝突シーンなど、実在のF1ドライバーのクリップが登場しており、現役ドライバーのカメオ出演にも十分に期待が持てる。
映画F1では、『トップガン:マーベリック』でタッグを組んだジェリー・ブラッカイマーとジョセフ・コシンスキーがそれぞれプロデューサーと監督を務める。ブラッカイマーはNASCAR映画『デイズ・オブ・サンダー』や初代『トップガン』、『ザ・ロック』、『ブラックホーク・ダウン』、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどの著名作品を多数手がけてきた。また、コシンスキーは『トロン:レガシー』や『オブリビオン』などのヒット作を世に送り出してきた。
脚本担当もトップガンからエーレン・クルーガーを抜擢。今年からフェラーリへ移籍した7度のF1世界王者ルイス・ハミルトンも脚本執筆プロセスに自ら参加し、レースシーンが正しく表現されるよう技術的なコンサルティングを行なうなど、映画製作におけるキーマンとなった。なお、企画はAppleが引き受け、配給会社はワーナー・ブラザーズ・ピクチャーズだ。
映画F1は、2025年の6月25日から全世界で公開予定である(アメリカでの公開は6月27日)。