フィリーズレビューで3連勝を狙うルージュラナキラを直撃
フィリーズレビュー2025[GⅡフィリーズレビュー(桜花賞トライアル)=2025年3月8日(土曜)阪神競馬場、芝内1400メートル(3歳牝)]
デビュー戦は好スタートを切ってハナに立ち、2戦目のつわぶき賞は出遅れて最後方から…両極端なレースで連勝中のルージュラナキラ(牝3・加藤征)はフィリーズレビュー(阪神芝内1400メートル)で注目を集めそうです。
この中間はゲート練習に工夫を凝らしたそう。「追い切り後に駐立の練習をしています。少しテンションが上がった後に入れて確認しています」と宮下助手。できるだけ精神状態をレースに近い感覚に寄せた練習で、「こっちじゃ何もしないんです」。この子だけに限らず、トレセンではできているけど、競馬場ではできないということはよくあることなのです。
ただ、ルージュラナキラはゲートが不得意なわけではありません。「本当はゲートが速い子なんです。前走はゲート内での立ち方が悪く、タイミングが悪いときに開いてしまいました」と伊藤助手。詳しく聞いてみると最初に見た時から「ゲートの速さや初めて15ー15をいったときを見て普通じゃない馬だと思いました」。やはり前回は間が悪かっただけなのかもしれません。
そんなラナキラの一番のセールスポイントはここまで2戦で見せてきた「スピード」。他にも「手を抜かないところ。一生懸命走るんです」(伊藤助手)と真面目な性格も長所のひとつです。一方でオンオフがはっきりしているため、「まだうまく切り替えができずオンになったときに燃えすぎるところもある」とか。だからゲートで「『頑張るぞ~』って気持ちが空回りしちゃうんですよね。まだ3歳になりたての女の子ですからね」と宮下助手が教えてくれました。今はそんな精神面を厩舎スタッフがうまくコントロールしている段階です。
加藤征調教師がデビュー前から「この馬は走るよ」と期待していた一頭。牝馬ですが「すごくカイ食いはいいですよ」(伊藤助手)と体調も良好だけに、初めての重賞でどんな走りを見せてくれるか本当に楽しみです。