マルティン、骨折した左手の治癒順調をSNSでアピール しかし復帰には時間がかかる?

マルティン、骨折した左手の治癒順調をSNSでアピール しかし復帰には時間がかかる?

2025年からアプリリアへ移籍したホルヘ・マルティン。彼は現在、MotoGP開幕前に負った左手骨折の治療中だが、先日SNSで最新の様子を明らかにした。

マルティンはドゥカティ陣営だったプラマックで昨年初めてのMotoGPチャンピオンとなり、今季はアプリリアへ移籍した。しかしプレシーズンテスト中に転倒し骨折……さらに開幕戦タイGPでの復帰を目指してトレーニングに励んでいたところで、再び負傷……左手と左踵を骨折してしまった。

左手の骨折は手術が必要となったことで、マルティンのMotoGP開幕戦欠場が決定していたが、回復には時間がかかることもあり、第2戦アルゼンチンGP(3月14~16日)も欠場予定と明かされ、復帰には時間がかかると見られていた。

ただ開幕戦タイGP終了後、マルティンはSNSを更新。そこには手術を受けた左手にも包帯を巻いていない姿が写っていて、「進行中!」と記されていたこともあり、復帰は早いのではないかという憶測を呼び起こした。

しかし復帰が早いと考えるのは難しいようだ。sports-news.jpがMotoGPのメディカルディレクターであるアンヘル・シャルテ医師に取材したが、彼は「ニュースはなにもない。ライダーは依然として回復中にある」と答えた。

そしてマルティンが第2戦アルゼンチンGP(3月14~16日)に向かう可能性についても、シャルテ医師は完全に否定し、奇跡的な復帰は無いと語った。

また3月28~30日に行なわれる第3戦アメリカズGPでマルティンが復帰するのではないかという説に対しても、医師達は回復プロセスを急ぎたくはないと語っていた。

「我々は普通の人ならばリハビリに3ヶ月間を必要とする怪我に対処しているんだ。舟状骨の骨折(からの回復)には時間がかかる。非常にデリケートな骨で、永久的な影響が残る可能性もある」とシャルテ医師は言う。

「我々はホルヘと話をして、アルゼンチンには向かうことはないと伝え、グランプリの数日前に、オースティン(アメリカ)へ行けるかどうかを検討すると伝えている。だが、完全に骨が癒合しなければ無理だろう」

とはいえ、マルティンの回復が順調に進んでいることは確かな様子だ。マルティンに近い情報筋は、sports-news.jpにこう語っていた。

「ホルヘに関するニュースは良いもので、痛みはかなり無くなっていて、彼もSNSで示していたように、自宅でエクササイズを始められているんだ」

開幕戦の決勝では、アプリリア陣営トラックハウスの小椋藍が奮闘し、5位を獲得。昨年王者のマルティンがこのマシンに乗ってどんなパフォーマンスを見せるのかが注目されるところだが、まずは彼の早い完治を期待しよう。

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