MotoGP、2027年からタイヤサプライヤーをピレリに変更 ミシュランとの契約終了

MotoGP、2027年からタイヤサプライヤーをピレリに変更 ミシュランとの契約終了

MotoGPは、2016年からタイヤサプライヤーを務めてきたミシュランとの契約を終了し、2027年からはピレリがタイヤを供給することを明らかにした。

昨年からMoto2とMoto3、そしてスーパーバイク世界選手権にラバーを供給し、2004年から長年のパートナーシップを築いてきたピレリにとって、これは理にかなったステップだ。2027年からは電動バイクで争われるMotoE含め、全クラスがピレリのタイヤを使うことになる。

ピレリは2011年からF1にもタイヤを供給。2021年からはWRCの単独タイヤサプライヤーも務めたが、こちらは2024年限りで契約を終えている。

今回の発表は、ミシュランがすでに大きくMotoGPのレギュレーションが変わる2027年に向けてタイヤ開発をスタートしていただけに、いささかサプライズだったと言える。

しかしながらこの10年、ミシュランのタイヤを批判するライダーやチームは後を絶たなかった。

特にここ数年は、2022年インドネシアGPでのマルク・マルケスの転倒や、先月セパンで行なわれたプレシーズンテストでのホルヘ・マルティンの転倒の責任をめぐってホンダやアプリリアとミシュランが対立。マルティンはまた、2023年のタイトル争いに敗れた原因のひとつを、タイヤが正しく機能していなかったからだと判断している。

ミシュランにとしては、世界選手権クラスのシリーズからの撤退は近年で2例目となる。シリーズ創立時からタイヤを供給してきたフォーミュラEから撤退したのだ。シーズン9(2022-23年)からはハンコックがタイヤを供給しており、またシーズン13(2026-2027年)からはブリヂストンがフォーミュラEのタイヤサプライヤーとなる予定だ。

また日本のファンとしては、ミシュランが2023年限りでスーパーGTのGT500クラスへのタイヤ供給を休止したことも記憶に新しいだろう。

現状、IMSAスポーツカー選手権とWEC(世界耐久選手権)のハイパーカークラスでは、全車がミシュランタイヤを使用している他、ポルシェカレラカップもミシュランのワンメイクタイヤを使用している。

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