ドゥカティ、タイGPで3位に終わったバニャイヤに「良い感覚を取り戻させるのが我々の役目」

ドゥカティ、タイGPで3位に終わったバニャイヤに「良い感覚を取り戻させるのが我々の役目」

MotoGPの2025年開幕戦タイGPでフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)はスプリント・決勝共に3位で終了。満足していない様子を示していたが、ドゥカティのマネージャーはチームメイトとの差を縮められるように助力しなくてはと語った。

昨年ホルヘ・マルティン(今季はアプリリア)に王座を奪われたバニャイヤ。今季はその奪還を目指しているが、開幕戦は思うようなスタートにはならなかった。

バニャイヤはタイGPで予選Q2への直接進出を逃した後、なんとかQ1でQ2進出を掴み3番手を確保。しかし新チームメイトのマルク・マルケスにポールポジションを奪われた。

スプリント、そして決勝レースでバニャイヤは、共に3位……マルク・マルケスだけではなく、昨年マシンGP24に乗ったアレックス・マルケス(グレシーニ)にも後れを取った。まだ開幕戦が終わっただけとはいえ、理想的なスタートにはなっていない状況だ。

ドゥカティのチームマネージャーを務めるダビデ・タルドッツィは、バニャイヤがGP24で感じていたようなフィーリングを取り戻し、ランキングトップへ戻るための手助けをするのが、チームの責任だと語った。

「ペッコ(バニャイヤ)は、今年のテストでいくつか小さな問題を抱えていたと思う。それによって今回のレースに向けて十分な準備ができていなかった。ただ結果はまずまずのものだった」

「我々は彼が昨シーズン感じていた自信を取り戻し、この小さなギャップを埋めるための手助けをしなくてはならない。今は、彼がトップに立ち、そしてレースに勝てるようにすることが我々の役目だ」

バニャイヤがタイGPの内容に満足できていないことは明らかで、「満足はしていない。目標は3位でフィニッシュすることじゃないんだ」と本人は語っていた。

なおタルドッツィは開幕戦でマルク・マルケスが見せたパフォーマンスに、称賛の言葉を贈った。

「これは皆が同意すると思うことだが、今日のマルクは他のライダーに0.2~0.3秒の差をつけていた。昨年の他のレースでは、ペッコもそうだった」

「今シーズンは開幕時点で、彼のライディングスタイルに向いた有利なコースが序盤にあることは分かっている。だから我々はできるだけ多くのポイントを持ち帰り、ライバルとの差を広げられるようにするつもりだ。マルティンが競争力のあるアプリリアから復帰すれば、危険なライバルになると思うからね」

「パルクフェルメで彼(マルク・マルケス)を見て“素晴らしい”と言ったが、考えられる形容詞は多くはない。この褒め言葉には彼が冬の間にしてきたこと、そしてレースでやってのけたことの全てが含まれている」

「私としては、ペッコも非常に優れていたと思う。状況を上手くマネジメントし、今回のレースではマルクがコンマ何秒か余裕を持っていたことを理解し、できるだけ多くのポイントを持ち帰ったんだ」

「我々はまだ42レースが残っているチャンピオンシップについて考えなければならないんだ」

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