Kids com Team KCMGは、スーパーフォーミュラ第3・4戦もてぎで、野中誠太を7号車のドライバーに起用することを発表した。
7号車のレギュラードライバーを務めるのは小林可夢偉だが、もてぎ戦の週末(4月18~20日)はWEC(世界耐久選手権)の第2戦イモラ6時間レースも開催されることになっている。小林はTOYOTA GAZOO Racing(TGR)のチーム代表兼7号車のドライバーとしてWECで活躍しており、もてぎ戦は欠場せざるを得なかった。
KCMGのチーム代表兼監督である土居隆二氏は鈴鹿テストでの記者会見の際、小林の代役について「いくつかの可能性がある」と語り、TGRとも協議して決めていくとしていた。
また代役の発表時期についても、今週末に開催される鈴鹿での開幕戦が終わってすぐのタイミングになるとしていたが、発表が前倒しされた形だ。
そして代役の筆頭株だと考えられていたのが、野中だ。彼は今季のTGR体制発表の中で、『全日本スーパーフォーミュラ選手権 リザーブ』と表記されており、トヨタ陣営全体のリザーブドライバーとなっていた。
野中は昨年末の鈴鹿テストでもKCMGから2日間参加しており、レギュラー陣と遜色ないパフォーマンスをつけ、ルーキー限定のテスト3日目には2番手タイムをマークしていた。
2021年から4シーズン戦い、昨年タイトル争いに絡んだスーパーフォーミュラ・ライツ(SFライツ)を卒業した野中。土居監督からも昇格に値する存在だと評価されており、もてぎが待望の国内トップフォーミュラデビュー戦となる。
野中は、悲願のスーパーフォーミュラ参戦となる中でも力まず、ルーキーらしく挑戦していきたいとコメントした。
「今回、小林可夢偉選手の代役として参戦する機会をくださった関係者の皆様、誠にありがとうございます。悲願のスーパーフォーミュラ参戦はとても楽しみですが、ここでの結果が非常に大切になると思います」
「力まずルーキーらしく、大きな挑戦をする気持ちで戦いたいと思っております。Kids com Team KCMGのみなさんとはルーキーテストでも仕事をしていますので、2レースある中で野中誠太のパフォーマンスを最大限発揮していきたいと思います。応援よろしくお願いいたします!」
土居監督も、野中とレースができることが今から楽しみだと語った。
「今シーズンの第2大会となるもてぎ戦で野中誠太選手と共に2レース戦えることを今からとても楽しみにしております。可夢偉選手が2レース欠場となってしまうということは、ドライバーランキング争いにおいては大きなハンデとなってしまいますが、過去2回のルーキーテストで野中選手が見せたパフォーマンスを考えれば、チームランキング争いに必要なポイントをしっかりと確保してくれると思っております」
「スーパーフォーミュラ・ライツでの走りを見ても、すでに十分にすでにスーパーフォーミュラを戦えるレベルにあると思っておりますので、チームもキッチリと仕事をこなし、共にもてぎで良い結果を残したいと思いますので、ぜひ応援よろしくお願いいたします。野中選手とKids com Team KCMGの活躍に期待してください!」