大相撲の新横綱豊昇龍(25=立浪)が5日、堺市西区の荒汐部屋へ出向き、同じ出稽古の関脇大栄翔らと16番連続で取って15勝1敗だった。春場所(9日初日・エディオンアリーナ大阪)が近づく中で「いい稽古ができている」と状態は上向きだ。
三役経験者の若元春、若隆景、翔猿と実力者が集った中で貫禄を示した。「相手より強く当たりたい」と意識した低い立ち合いで押し、まわしを引いて一気に寄る。疲れの出た14番目で敗れたが、全体的に危なげない内容だった。
豪快な右からの投げも繰り出し、先場所千秋楽に痛めた右肘については「もう問題ない。サポーターも着けるかどうか迷うくらい」という。相撲を取る本格的な稽古はこの日で終了し、6日以降は基礎運動や休養に充てる意向を示した。(共同)