2025年3月5日(日本時間 午前4:00)、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・第1戦で、レアル・マドリードが本拠地サンティアゴ・ベルナベウでアトレティコ・マドリードを迎え撃つ。世界的に注目を集める「マドリード・ダービー」が、欧州の舞台で実現する。

今シーズンのレアル・マドリードは、リーガ・エスパニョーラ第26節終了時点で16勝6分4敗(勝ち点54)を記録し、現在リーグ3位につけている。首位バルセロナとは勝ち点3差と、十分に優勝争いに絡んでいる状況だ。
チームの近況を見ると、リーグ戦では一時7試合無敗(5勝2分)の好調を維持していたが、直近の第26節ではベティスに1-2で敗戦し、その勢いに若干の陰りが見られる。
試合前の記者会見で、レアル・マドリードの指揮官カルロ・アンチェロッティ監督は次のように語った。
「大勝を狙うような試合ではなく、非常に拮抗した戦いになるだろう。勝負の決着は第2戦に持ち越されると思うが、まずは明日の試合で良い結果を出すことが重要だ。我々はチームとしての強みを生かし、アドバンテージを得るために全力を尽くす。」
さらに、対戦相手の特徴についても言及した。
「アトレティコは縦への速攻を重視するチームで、カウンターを多用してくるだろう。我々はマンチェスター・シティとの試合でボール支配率が低かったが、それは修正すべき点だ。ただし、プレースタイルや戦い方を大きく変えるつもりはない。」
一方のアトレティコ・マドリードも、今季は絶好調だ。リーグ戦では26試合を終えて16勝8分2敗(勝ち点56)で2位に位置し、レアル・マドリードを勝ち点2差で上回っている。
さらに、直近10試合で無敗(8勝2分)と絶好調。前節のラ・リーガでは、難敵アスレティック・ビルバオに1-0で勝利し、その勢いを維持している。
アトレティコを率いるディエゴ・シメオネ監督は試合前の会見で、次のように語った。
「バルセロナやレアル・マドリードは、歴史的にも常にトップに君臨してきたクラブだ。我々はその中で成長を続けており、それ自体が素晴らしい経験だ。我々は相手を尊重しながらも、自分たちの強みを活かし、試合を自分たちのペースに持ち込む必要がある。」

近年のマドリード・ダービーの成績を振り返ると、直近10試合ではレアル・マドリードはわずか1勝(1勝7分2敗)と苦戦している。本シーズンのラ・リーガでの対戦は1-1のドローに終わっており、今回の対戦でも両者の力が拮抗していることが伺える。
今回の一戦は、レアル・マドリードにとってホームでの試合というアドバンテージがある一方、アトレティコ・マドリードが絶好調の勢いを維持している点も見逃せない。
レアル・マドリード:直近の試合で黒星を喫し、立て直しが急務
アトレティコ・マドリード:直近10試合で無敗、安定したパフォーマンス
両監督ともに慎重な姿勢を見せており、試合展開は拮抗する可能性が高い。ただし、レアル・マドリードは欧州の舞台での経験が豊富であり、ホームのベルナベウでの一戦では、わずかに優勢と見られる。