“黒笛”騒動！レアル・マドリード、誤審に激怒しリーガに異議申し立て
ラ・リーガ第26節、注目の一戦はレアル・ベティスがレアル・マドリードを2-1で下し、波乱の結末を迎えた。しかし、この試合の結果に納得できないのは敗れたレアル・マドリード側だった。彼らはこの試合が“黒笛”と誤審によって操作されたと確信し、リーガ・エスパニョーラに正式な異議申し立てを行い、失われた3ポイントの返還を要求している。
試合の流れが決定的に変わったのは後半開始直後だった。1-1の拮抗した展開の中、51分にロドリゴがドリブルでエリア内に侵入すると、背後からルディガーに倒され、主審は即座にPKを宣告。これをイスコが冷静に決め、ベティスがリードを奪った。
この判定に関して、マドリーの選手たちは当初大きな異議を唱えることはなかった。確かにルディガーのプレーには衝突と引っ張りが見られ、ファウルと判定されても不思議ではなかったからだ。しかし、このPKがのちの大論争を引き起こす“引き金”となった。
問題となったのは、そのわずか5分後の56分。再びロドリゴがドリブルで相手ゴールに迫ると、今度はベティスのディフェンダーに倒された。しかし、主審は笛を吹かず、VARの介入もなし。
スロー映像では、先ほどのルディガーのファウルとほぼ同じシチュエーションであることが明白だった。ディフェンダーが明らかに身体をぶつけ、手を使った微妙な妨害も見受けられた。それにもかかわらず、PKは与えられなかった。
さらに試合終了間際の88分、ヴィニシウスが左サイドからエリア内に侵入し、再び相手DFに倒された。しかし、ここでも主審は笛を吹かず、まるで何事もなかったかのように試合を続行。これに激怒したヴィニシウスは相手選手と衝突し、小競り合いに発展した。
勝敗を左右した“疑惑の判定”にレアルが猛抗議
これらの判定の“偏り”に、マドリーの選手・スタッフは試合後も怒りを隠さなかった。特に、今季から加入したエースのエムバペはフラストレーションを爆発させ、「このままでは公平な競争が成り立たない」と公然と不満を口にした。
「もしリーガ・エスパニョーラがこの件に対して明確な説明をしないのであれば、さらなる行動を取ることも辞さない」
マドリーは試合後、即座にリーガに正式な異議申し立てを提出。彼らは「PKの基準が異なることが試合結果に決定的な影響を与えた」とし、リーガ側に対して公正な裁定を求めている。
“黒笛”の真相は？リーガの対応が注目される
この試合の審判団のジャッジが今後どのように評価されるのか、そしてリーガ側がどのような対応を取るのか、注目が集まっている。仮にレアル・マドリードの主張が認められるような展開になれば、リーガ全体の審判のあり方に大きな議論を呼ぶことになるだろう。
果たして、この“黒笛騒動”はどのような結末を迎えるのか――。
