アプリリアのホルヘ・マルティンは負傷によって2025年シーズンMotoGP開幕戦の欠場が決定。彼はこの苦境を乗り越えて見せるという決意のコメントを寄せた。
昨年ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤとの激しい争いを制し、初のMotoGP王者に輝いたマルティンだが、アプリリアへ移籍して挑む2025年シーズンは、今のところ厳しい船出となってしまっている。
マルティンはセパンテストで転倒し骨折したことで以降のテストに参加することができず。さらに開幕戦になんとか間に合わせようとしていたところで、今度はトレーニング中に新たに左手と左踵を骨折……左手は手術が必要となり、開幕戦は欠場が決まってしまった。
手術は無事に成功したものの、その回復には8~10週間もかかるという情報もある。それが本当だった場合、マルティンは開幕から4戦程度は出場できないこととなってしまう。アプリリアのマシンにできるだけたくさん乗り、早く慣れたいマルティンとしては、非常に厳しい展開だ。
手術後、マルティンはSNSを更新。そこで厳しい状況に直面していることについてコメントし、苦境を克服して戻って来ると意気込みを綴った。
「こうした打撃を受けるのはいつでも厳しいものだけど、連続してだとその衝撃も倍増する。今回は特に、肉体的にもメンタル的にも強烈なモノだったし、人生で初めて開幕戦を欠場することになってしまった」
「今年は僕の望んでいたようなスタートにはなっていない。月曜(2月24日)に、セパンでのクラッシュのあと、できるだけベストな状態でタイへ向かうために初めてトレーニングをしていたところでハイサイドを喫してしまって、既に負っていた怪我に加えて、新たに4箇所の骨折を負ってしまった」
「僕が確実に知っていることがひとつあるとすれば、それはこうした打撃を受けても克服できるということだ。この事でより強くなれるかどうかは分からないけど、僕は常にそうしてきたように、乗り越えていくことは分かっている」
「今の僕の唯一の目標は、100%回復してレースに戻り、バイクという僕の情熱を楽しむことにある。レースはたくさんあるけど、腕はひとつだけだからね」
「いつも僕をサポートしてくれているアプリリア、そして家族やファンのみんな、そして毎日励ましてくれる人達みんなに心から感謝したい」