新横綱豊昇龍(立浪)が26日、大阪市内の宿舎で相撲を取る稽古を再開した。幕下以下の4力士を相手に16番取った。
右四つで寄り進み、突き放し、とったりを試すなど、大阪入り初の稽古で多彩な動きを披露。軽く全勝の内容に「いいんじゃないか。組んでよし、突いてよし」と、納得の表情を浮かべた。
昨年秋場所から強引な投げ技を封印し、突き押しを磨き、初場所優勝で綱とりを成就。型が完成しないままの昇進を危ぶむ声には「型がないのが僕の型」と語っていた。この日は「どんな形でも勝つ?そう、それを目指す」とうなずいた。
新しい稽古まわしを締め心機一転。引き締まった体つきも際立った。「相撲を取る稽古は1週間ぶりくらい。でも四股、トレーニングはしっかりやった。(状態は)悪くない。十分にいい稽古ができる」と前を向いた。