2025年にMotoGP最高峰クラスへデビューするトラックハウスの小椋藍は、開幕戦タイGPに向けて「スタートが待ち切れない」と語った。
昨年、小椋はMoto2クラスでチャンピオンに輝いた。日本人ライダーとしては250cc時代の青山博一以来となるチャンピオンの誕生となり、日本のファンも大いに盛り上がった。
そんなMoto2王者は今年、最高峰MotoGPクラスで新たな挑戦を始める。キャリアの大半をホンダの育成ライダーとして歩んできた小椋だが、MotoGPクラスではアプリリア陣営のトラックハウスからデビューする。
小椋は2月に行なわれたプレシーズンテストを通じ、積極的に走り込んでMotoGPマシンへの適応を進めてきたが、ついに2月28日に開幕戦がスタート。実戦を迎える時がやってきた。
「新しいカテゴリーで新しいチーム、そして新しいバイクと新シーズンを始められることを、とても嬉しく思っています」
小椋はタイGPのプレビューでそうコメントを寄せた。
「ウィンターテストでは、チームと素晴らしい日々を過ごすことができました。毎日自分たちが改善しているのを感じられていましたし、今のモチベーションはものすごく高いですよ」
「僕達はレースを求めています。何レースかを経験していけば、もっと多くのことを学べると思っているので、この(開幕戦の)レースウィーク、そしてチームとまた一緒に仕事をするのが待ちきれませんよ」
「MotoGPバイクに乗り、エキサイティングな年になってくると思います。このバイクで自分に何ができるかを本当に知りたいですし、スタートが待ちきれません」
なお2025年シーズンは、小椋の他にもグレシーニからフェルミン・アルデゲルが、LCRからソムキアット・チャントラの2名がMotoGPクラスへデビュー。彼らルーキーの中で誰が頭角を表してくるか、タイGPから見逃せない戦いとなるだろう。