レーシングブルズでF1の5年目を迎えた角田裕毅について、チーム代表を務めるローレン・メキーズは「チームリーダーとして今季のプランに欠かせない存在だ」と語った。
角田はまだチームがRBと呼ばれていた昨年、レッドブル昇格のチャンスをシーズン後半にコンビを組んだリアム・ローソンと争ったものの、シートを射止めることはできなかった。
そのため、今年も角田は姉妹チームに残り、新たに新人のアイザック・ハジャーをチームメイトに迎えることとなった。トロロッソ、アルファタウリ時代から新進気鋭のドライバーを育ててレッドブルに送り込むという使命を持つチームで角田は異例の所属年数となっているが、若手から中堅に差し掛かる中でチームを牽引するリーダーシップが求められている。
メキーズ代表は角田について、持ち前のスピードだけでなく、クルマづくりに欠かせない技術的な面でも2024年シーズンは成長が見られたという。そして昨年のコンストラクターズランキング8位からさらに上を目指していく中で、欠かせない存在だと説明した。
「ドライバーのラインアップにはとても期待している」
チームを介してメキーズ代表はそう語った。
「昨年、ユウキは大きな一歩を踏み出した。技術的な資質だけでなく、生粋のスピードの面でも進歩を遂げて我々を驚かせた」
「ユウキは昨年、我々が始めた全ての変革に不可欠な存在だった。アイザックはルーキーシーズンを迎えるが、ユウキはチームリーダーとして今季のプランに欠かせない存在だ」
「アイザックはレッドブル育成出身で、F1へのステップアップの過程であらゆるカテゴリーで素晴らしい速さを見せてきた。レッドブル・ファミリーのために若手ドライバーを起用することは、常にこのチームの役割の根幹であり、長年にわたって我々が成功を収めてきたというのは間違いない」
「ふたりがサーキットでどのように協力し、今年のVCARBに大きな成功をもたらすのか、楽しみだ!」
その角田は、F1キャリア5年目の目標としてさらに精度を高めることを挙げ、トップ10圏内を狙っていきたいと語った。
「F1で5年目のシーズンは、これまでの延長線上にあるような、常に進歩し続けるシーズンにしたいと思っています」と角田は言う。
「もっと完璧なドライバーになるため、もっと細かいところを突き詰めていくつもりです。昨年が終わる頃には、シーズン当初よりも強いマインドセットを持ち、コントロールできるようになっていました。そこからさらに集中して、小さなマージンの改善に取り組みたいです」
「それによって違いが生まれ、今年さらに厳しい戦いになると予想されるトップ10で戦い続けることが可能になると思います」
「一歩一歩進んでいくつもりですが、自信はあります」