イングランド代表を率いるトーマス・トゥヘル監督が、アーセナルに所属するDFベン・ホワイトと会談を行ったようだ。24日、イギリス紙『テレグラフ』が伝えている。
昨年夏のEURO2024で準優勝に終わったイングランド代表では、大会終了後にガレス・サウスゲート前監督が辞任。リー・カーズリー氏による暫定体制を経て、昨年10月にはかつてパリ・サンジェルマン(PSG)やチェルシー、バイエルンを率いたトゥヘル監督の就任を発表した。来月にはFIFAワールドカップ欧州予選のアルバニア戦、ラトビア戦が予定されており、この2試合がトゥヘル体制の初陣となる。
トゥヘル監督は指揮官就任後最初の7週間を、代表候補選手の全体像を把握するための時間として使った模様。自身がイングランド最高峰と見なす選手たちとの会談を行い、その中には長らく代表チームを離れているホワイトも含まれていたようだ。話し合われた内容やホワイトの反応などは不明だが、この会談が同選手の代表復帰の扉を開く可能性も否定はできないと『テレグラフ』は指摘している。
2021年夏に加入したアーセナルで絶対的主力として活躍し、国内屈指のDFとして評価を確立したホワイトは、2021年6月にイングランド代表デビューを飾り、EURO2020やFIFAワールドカップカタール2022に臨むメンバーにも名を連ねた。しかし、FIFAワールドカップカタール2022活動中に「個人的な理由」でチームを途中離脱すると、それ以降は一度も召集されず。昨年3月にはホワイト自身が代表活動への参加を拒否したことが明らかになった。
なお、『アスレティック』などの現地メディアによると、ホワイトが代表でのプレーを拒否した背景には、サウスゲート前監督の下で序列が低かったことや代表キャリアとクラブキャリアの両立が困難だと考えていることに加え、代表のアシスタントコーチを務めていたスティーブ・ホーランド氏(現：横浜F・マリノス監督)との確執など複数の事情があったようだ。
