パンサーズ、10シーズンを共にしたLBシャック・トンプソンと決別

パンサーズ、10シーズンを共にしたLBシャック・トンプソンと決別

カロライナ・パンサーズがドラフト1巡目でシャック・トンプソンを指名してからほぼ10年が経過した。そのトンプソンが、シャーロットで11年目を迎えることはない。

パンサーズがベテランラインバッカー(LB)であるトンプソンに、このオフシーズンの間に別の道を進む意向であることを伝えており、トンプソンは阻害する要因なくフリーエージェンシーを迎えることになる。

フットボール運営部門社長兼ジェネラルマネジャーのダン・モーガンは現地24日(月)に発行された声明で「われわれはこれまで10シーズンにわたるシャックのリーダーシップと献身に感謝している」と述べた。

「彼は常に情熱と熱狂の源であり、フィールド内外でこの組織に献身し、チームメイトに活力を注ぎ、彼らがベストの力を発揮できるよう尽力した。シャックの今後のキャリアが成功に満ちたものであるよう、願っている」

トンプソンがドラフトされたのが、つい昨日のことのように感じる人もいるかもしれない。パンサーズは2015年ドラフトの全体25位指名権を用いて、ワシントン大学のトンプソンを指名。当時のラインバッカー陣には、パンサーズの伝説的な選手であるルーク・キークリーやトーマス・デイビスらがいた。

そのパンサーズは15勝1敗でシーズンを終え、第50回スーパーボウルに出場。クオーターバック(QB)ペイトン・マニングの最後の戦いだったこの決戦で、デンバー・ブロンコスに敗れた。トンプソンの知名度を高めたこのシーズンは、パンサーズにとってもその後10年にわたる期間でのベストシーズンだった。このとき以降、パンサーズはプレーオフ進出が1回(2017年)で、2人のヘッドコーチ(加えて暫定コーチら)がチームを率い、ようやく今になって明るい未来が見えてきたところだ。

残念だが、その行く末をトンプソンが間近で見ることはない。2シーズンにわたって負傷の影響を受けたトンプソンは、その期間で6試合にしか出場しておらず、チームはこのポジションの若返りを目指している。

トンプソンがシーズン末に何らかの賞を受けたことはないものの、パンサーズ内では歴代記録を有しており、カロライナで過ごした10シーズンでタックル752回をマークした。これはチーム史上4番目に多い数字だ。また、モーガンのコメントから示唆されるように、つらい時期を送るチームがまさに必要としていた、ゆるぎないリーダーとしての評価も得ている。

31歳の誕生を迎えようとしているトンプソンは、市場でその価値を試されることになるだろう。その旅路は、同じ年代の別のラインバッカー(カロライナでの元チームメイトでもある)ディオン・ジョーンズと同じようなものになるかもしれない。このポジションについては興味深いオフシーズンであり、多くの有名選手がフリーエージェンシーになる。

新リーグイヤーが始まる3月12日(水)に、トンプソンは次の目的地に向けて最初の一歩を踏み出す。

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