ホンダに広がる好ムード。しかし浮足立つのは禁物? チームマネージャー「結局はレースの結果次第」

ホンダに広がる好ムード。しかし浮足立つのは禁物? チームマネージャー「結局はレースの結果次第」

ホンダMotoGPのチームマネージャーであるアルベルト・プーチは、プレシーズンの好調を認めつつも、あまり浮足立ちたくないと語っている。

ここ数年MotoGPでは大苦戦しているホンダ。改善を目指した取り組みが続けられているが、2025年シーズンはこれまでよりも有望なのではないかと見られている。

プレシーズンテストを経て、ライダーからは感触の良さを語るコメントが出ており、ファクトリーチームのジョアン・ミルは「僕が乗ってきた中で最高のホンダだ」とすら語っていた。

そうした楽観的な雰囲気はホンダのチーム内にも広がっていて、チームマネージャーのプーチもある程度ポジティブな状況だと認めている。ただ彼は地に足をつけていたいと語った。

「マレーシアとタイ、2度のテストを合わせて分析する必要がある。自分たちがどこからスタートしたのかは分かっていたし、我々が何を欠いていたのかを理解したことは明らかだ」

プーチはMotoGP.comにそう語った。

「ライダー全員が全力を尽くしてくれているし、彼らのモチベーションは高い。しかしレースは1周、2周で争われるものではない。ペースに気を配る必要がある」

「レースウィークには様々なことが起こりうるのだから、そのことを忘れるべきではない」

「我々は少しは楽観的になることはできるだろうが、結局はポイントのかかる日曜日次第なんだ」

プーチはミルがこの2年間気にしていた、エンジンの問題を特定したとも語っている。

「ミルはこの2年間、スロットルとエンジンの間の接続に問題を感じていた」

「彼にとってそれが潜在的なハンディキャップのひとつになっていて、我々もそこに取り組んできた。あまり気にしていないライダーもいたが、ジョアンの場合はライディングにかなり影響を与えていたんだ。今では彼もより加速を上手くできるようになった」

そのミルは、ホンダの課題のひとつはストレートでのトップスピードだと指摘している。ポジションを守るためにも改善が求められているが、プーチ曰く既に作業に取り組んでいるという。

「先ほど話したように、我々は弱点を特定することができた。エンジンの改善に取り組む必要があるが、ホンダは日本で作業に取り掛かっている」

なおホンダは今年、新テクニカルディレクターに元アプリリアのロマーノ・アルベシアーノが就任した。プーチは、アルベシアーノがもたらすヨーロッパの知見に期待していると語った。

「彼は加わったばかりだ。これほどの短期間で、大きな成果を期待することはできない」

「彼は様々なことを担当してくれている。我々としては、ヨーロッパから新たな知識や技術をもたらしてくれることを期待しているし、信頼しているよ」

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