2月24日、メルセデスF1はバーレーン・インターナショナル・サーキットで2025年用マシンW16を初公開した。
2025年シーズンはF1が75周年を迎えるということもあり、開幕前の2月18日にイギリス・ロンドンで全チーム合同のローンチイベント”F1 75”を実施。ここで各チームが2025年のカラーリングを発表した。
メルセデスはここ数年のデザインラインを踏襲し、ブラックとシルバーを基調としたカラーリングを継続。ただ披露されたのはあくまでカラーリングのみで、W16の実車はプレシーズンテスト直前の披露となった。
2025年のF1プレシーズンテストは、バーレーン・インターナショナル・サーキットで2月26~28日の3日間にわたり実施される。このテスト開始直前となる24日に、メルセデスは新車W16を同地で公開した。
発表されたマシンを見ると、昨年型W15との変更点がいくつか垣間見える。ノーズは昨年よりも伸び、メインプレーンに接続されるようになった(W15はメインプレーンがノーズに接続していなかった)。また、サイドポンツーンのインテークは、非常に小さくなったように見え、コクピット横に縦のスリット状の開口部が設けられた。これは昨年のレッドブルRB20や今年のレーシングブルズVCARB02と同様のスタイルだ。またサイドポンツーンの上面には、近年トレンドとなっているエアダムが形成されていないように見える。
メルセデスは2024年シーズンをコンストラクターズランキング4位で終えた。計4勝と2023年からは復調を見せたものの、シーズンを通してパフォーマンスの上下が目立った。気温が低いコンディションでは好調だったものの、高い気温やバンピーな路面などは苦手としたのだ。今季はそういった問題を克服し、上位常連となれるかが注目されている。
なおドライバーランアップはジョージ・ラッセルが継続起用される一方で、7度のF1王者であるルイス・ハミルトンがフェラーリ移籍により離脱したため、期待の新人アンドレア・キミ・アントネッリを後任に据えた。
メルセデスはこの後、テスト開始前日となる2月25日にバーレーンでフィルミングデーを利用したW16のシェイクダウンを予定。その後、他9チームと共にテストになだれ込んでいく形となる。