<小倉大賞典>◇23日=小倉◇G3◇芝1800メートル◇4歳上◇出走13頭
三度目の正直だ! 7歳馬ロングラン(せん、和田勇)が、3回目の小倉大賞典挑戦で初制覇を飾った。
昨年2着の雪辱を果たす見事な差し切り勝ち。丹内騎手は「ようやく勝たせることができました。前とは離れていましたけど、この馬の末脚を信じて良かったです」と笑顔を見せた。
自慢の末脚がさく裂した。セルバーグが逃げて1000メートル通過は58秒6。馬群はかなり縦長になったが、慌てず騒がず後方で待機した。「折り合いなど、どれも完璧でした」。
4角でもまだ後方4番手にいたが、直線の外から豪快に追い込んだ。22年9月からコンビを組む丹内騎手だからこそできる、相棒を信じきった完璧な騎乗だった。
明け7歳でも元気いっぱいだ。鞍上が「これからも重賞を勝ってくれると思う」と言うように、さらなる活躍が期待される。次走は未定だが、“長く元気に走り続ける”ロングランの挑戦はこれからが佳境だ。【藤本真育】
◆ロングラン ▽父 ヴィクトワールピサ▽母 ノッテビアンカ(ケンダルジャン)▽せん7▽馬主 梅沢明▽調教師 和田勇介(美浦)▽生産者 社台ファーム(北海道千歳町)▽戦績 25戦6勝(うち地方1戦0勝)▽総獲得賞金 1億6058万8000円(同0円)▽馬名の由来 長く元気に走ってほしい