元ハースF1代表シュタイナー、古巣への訴訟を全て取り下げ 調停で合意に至る

元ハースF1代表シュタイナー、古巣への訴訟を全て取り下げ 調停で合意に至る

2024年のF1シーズン開幕前にハースF1のチーム代表から退いたギュンター・シュタイナーは、調停手続きが合意に達したことを受けて、その古巣に対する訴訟を取り下げた。

昨年4月にシュタイナー元代表は、チームとの契約が更新されず、金銭的な支払いが残っているとしてハース・フォーミュラLLCに訴えを起こしていた。

同訴訟では、シュタイナー元代表がハースの成功やファンベースを築く上での礎になったとして、「アメリカにおけるF1人気は急速に高まっており、ハースF1はそれと共に成長してきた。しかしギュンター・シュタイナーがいなければ、ハースF1も、F1も現代のアメリカには存在しなかっただろう」と主張していた。

また、ハースは契約更新が行なわれないことを通達した後もシュタイナー元代表の名前と肖像を使用していたという主張もあった。

しかしメクレンバーグ郡高等裁判所書記官の文書によると、任意の調停が行なわれ、28時間36分後に全ての問題で合意に達したという。また、シュタイナー元代表がこの訴訟を取り下げたことも記された。

元ハースF1代表シュタイナー、古巣への訴訟を全て取り下げ 調停で合意に至る

「ハース・フォーミュラLLCは、ギュンター・シュタイナーとハース・フォーミュラLLCが係争を解決したこと、ギュンター・シュタイナーが以前提訴した全ての申し立てを取り下げたこと、ハース・フォーミュラLLCに対して主張した全ての請求が予断をもって棄却されたことを発表でき嬉しく思う」

「シュタイナー氏とハース・フォーミュラLLCの両者は互いの今後の成功を願い、この件に関してこれ以上コメントすることはない」

シュタイナーはハースがF1に参戦を開始する2年前の2014年からチーム代表に就任。チームオーナーのジーン・ハースが2024年から小松礼雄に託すまで同職を務めた。

シュタイナー在任中、ハースは2018年のコンストラクターズランキング5位という過去最高成績を収め、率直な物言いからNetflixの『Drive to Survive』では高い人気を集めた。

しかし結果として2018年シーズンはチームにとっての特異点であり、小松代表の新体制でランキング7位に浮上するまでの3シーズンはランキング最下位に沈んだ。

エステバン・オコンとオリバー・ベアマンという全く新しいドライバーラインアップで2025年シーズンに挑むハースは、2月18日にイギリス・ロンドンで新車VF-25のカラーリングを発表した。

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