バルセロナに所属するスペイン代表MFダニ・オルモが、クラブの選手登録問題について言及した。2日、スペイン紙『マルカ』がコメントを伝えている。
スペイン代表FWラミン・ヤマルとブラジル代表FWハフィーニャの負担を軽減するべく、今夏の移籍市場でウイング(WG)の補強に動いているバルセロナ。長く関心を寄せていたアスレティック・ビルバオ所属のスペイン代表FWニコ・ウィリアムズと2031年6月末までの6年契約で個人合意に達し、今後は5800万ユーロ(約98億円)に設定された契約解除条項の発動に踏み切る見込みと報じられている。
しかし、アスレティック・ビルバオは「各クラブは収入の範囲内でしか支出できない」と定めたれたラ・リーガの財務管理規則1.1条にバルセロナが違反している可能性を指摘し、移籍市場における動きを厳しく監視するようスペインサッカー連盟(RFEF)やラ・リーガに要求。N・ウィリアムズ陣営も、同クラブでサラリーキャップ超過によって選手を登録できない問題が多発していることを考慮し、選手登録に関する保証を契約に盛り込むことを望んでいる模様で、現在交渉は停滞している。
そうした中、かつて選手登録問題の当事者だったダニ・オルモがN・ウィリアムズの移籍に関して言及。昨年夏の加入当初は登録不可能だったものの、デンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセンの長期離脱による特例措置やスペインの高等スポーツ評議会(CSD)による暫定措置によってラ・リーガの出場が可能となった27歳は次のようにコメントした。
「結局すべてが解決する。昨年の出来事を考えると疑問が残るのは明らかだが、僕はクラブに絶対的な信頼を置いていた。心配するような問題ではなく、結果的にはプレーすることができた。ニコは素晴らしい選手だよ。彼がこのクラブでどのように適応できるかは既に分かっているが、彼が今所属しているクラブを尊重する必要がある。僕は最高の選手とプレーするのが好きだし、ニコはアスレティック・ビルバオとスペイン代表でその実力を証明している」