イースタン・カンファレンス第3シードのニューヨーク・ニックスと、第6シードのデトロイト・ピストンズによる「NBAプレーオフ2025」ファーストラウンドは、シリーズ第2戦を終えて1勝1敗のタイとなった。
6年ぶりにプレーオフの舞台へ戻ってきたピストンズは、4月20日(現地時間19日、日付は以下同)に臨んだ第1戦で、8点をリードして最終クォーターを迎えるも、残り約9分から21連続得点を許してしまい、112-123で敗れた。
それでも、同点11度、リードチェンジ13度を記録した一戦でリードもしており、トバイアス・ハリスが25得点6リバウンド2ブロック、ケイド・カニングハムが21得点6リバウンド12アシスト、6本の長距離砲を沈めたマリーク・ビーズリーが20得点2スティール、ティム・ハーダウェイJr.が19得点と奮戦。
そうして迎えた22日の第2戦。ピストンズは最大15点リードを手にするなど優位に進めていく。試合時間残り1分15秒にジョシュ・ハートのダンクが決まって94-94の同点に追いつかれるも、残り56.2秒にデニス・シュルーダーが左ウイングから値千金の3ポイントシュートを沈め、これが決勝弾となって100-94で勝ち切った。
この日はカニングハムが33得点12リバウンド2スティール、シュルーダーが20得点3アシスト、ハリスが15得点13リバウンド、ジェイレン・デューレンが12得点13リバウンド3ブロックを記録。
ニックスに詰め寄られる中、敵地マディソン・スクエア・ガーデンで逃げ切り、シリーズ初勝利を飾ったピストンズの主砲カニングハムはこう語る。
「僕らは本当に似たような状況の中、自分たちの冷静さを保つ方法を見出したんだ。うまくやり返せた。挽回できたことは僕らにとって素晴らしい機会だったと思う」
ピストンズがプレーオフで勝利したのは2008年のカンファレンス・ファイナル以来初。2008年から2025年にかけて15連敗に陥っていた。この15連敗は、NBAプレーオフでは歴代ワースト記録だっただけに、価値ある1勝となった。
両チームのシリーズは、会場をピストンズのホーム、リトルシーザーズ・アリーナへ移し、25日に第3戦、28日に第4戦が行われる。シリーズ2勝目を先に手にするのはどちらのチームになるのか、今後の展開から目が離せない。