2025年のMotoGPでチャンピオンシップをリードしているマルク・マルケス(ドゥカティ)だが、今季のメインライバルとして、弟のアレックス・マルケス(グレシーニ)を挙げた。
マルク・マルケスは開幕戦でポールポジション、スプリント勝利、決勝勝利と週末を完全制覇したが、続く第2戦アルゼンチンGPでも全く同じ結果を出して見せた。
ただレース展開では開幕戦よりも第2戦では弟のアレックスとより競う場面が増え、決勝ではマルク・マルケスが大半で弟の後ろを走行。オーバーテイクを狙ってマルク・マルケスもリスクを負った走りをしなくてはならなかった。
結果的にアルゼンチンGPの決勝をマルク・マルケスが制したことで、現在は74ポイント獲得し首位をキープ。アレックス・マルケスが16ポイント差でそれを追いかけている。
とはいえ開幕戦、第2戦アルゼンチンで強さを見せているアレックス・マルケスを、今季タイトル争いにおける強力なライバルになってくるとマルク・マルケスは考えているようだ。
「アレックスは今年何回か、1回以上はレースで勝つだろう!」と、マルク・マルケスは語る。
「弟が自信を持っていれば、Moto3やMoto2で勝ったように、世界選手権を制することができるんだ」
「アレックスはチャンピオン争いの主なライバルだよ」
「今日の弟の走りは印象的だった。超スムーズかつ上手く走っていて、コーナースピードを常に(高く)維持していたんだ。僕も流石に『今日のアレックスは別レベルだ』と思ったよ」
「『よし、今日は2位でも十分だ』と思う瞬間があったんだ」
「最終的にはなんとか勝つことができた。でも皆も分かっていると思うけど、このレースでは何度か多くのリスクを冒していた……冒しすぎだったかもね!」
アレックス・マルケス自身はこれまでのところ、2025年のタイトル争いに関する質問には慎重に答えてきたが、MotoGPキャリアにおいてはかつてないほどに調子が良いと認めている。
「MotoGPでこれほど強さを感じられたことは、これまでになかったよ」
アレックス・マルケスはそう語った。
「このバイクを、そして僕自身のやっている全てのことを楽しめている。この調子で続けていかないとね」