大相撲春場所中日(16日、エディオンアリーナ大阪)結びは立ち合いで、豊昇龍がもろ手で突き放し、右上手を狙ったが取れずに高安が左を差した。いったん離れたが、いなされた豊昇龍がぐらついて、慌てて引いて墓穴を掘った。
豊昇龍としてはよほど合口が悪く、攻めづらい相手なのだろう。過去の対戦成績で大きくリードしている高安が終始自信を持って取っていた感じで、どちらが横綱か分からなかったほどだ。
1敗を守りトップタイの高安の9日目は琴桜戦。苦手の霧島をもろ差しから寄り倒して3敗の琴桜も、優勝戦線に残るには高安を引きずり下ろしたい。互いに負けられない、面白い一番になりそうだ。(元大関武双山)