マクラーレンF1チームは、週末に2025年シーズンの開幕戦オーストラリアGPを控える中で、オスカー・ピアストリと複数年の契約延長に合意。今後も長期にわたって同チームでレースに出ることが決まった。
ピアストリは2023年に複数年契約でチームに加入し、同年末には2026年まで延長されていた。
アルピーヌの育成ドライバーとして2020年にF3、2021年にF2のチャンピオンに輝いたピアストリは、アルピーヌからのデビューを蹴る形でマクラーレンに移籍。2023年にF1デビューを果たした。
ルーキーイヤーから印象的な活躍を見せたピアストリは、カタールGPのスプリントで優勝するなど高いパフォーマンスを発揮。これにより2026年までの契約延長を勝ち取っていた。
2024年には、ハンガリーGPとアゼルバイジャンGPで優勝し、モナコ、オーストリア、モンツァ、シンガポール、カタールでも表彰台に上った。
またピアストリは、スプリントを含め全レースを完走した唯一のドライバーでもあり、F1参戦2年目にしてドライバーランキング4位に入った。これらの結果は、チームのコンストラクターズタイトル獲得に不可欠な要素でもあった。
今回の発表により、ザク・ブラウンCEOとアンドレア・ステラ代表、ドライバーのランド・ノリス、その他の上級チームメンバーを含め、マクラーレンは長期的に安定した体制でF1を戦う準備が整ったと言える。
ピアストリは、「マクラーレンの長期的なビジョンの一翼を担っていることを実感している」と語った。
「チームは、2022年に契約した時に僕を信頼してくれた。この2シーズンでマクラーレンを頂点に返り咲かせるために歩んできた旅は、信じられないようなものだった」
「マクラーレンには才能豊かで特別な人たちがたくさんいて、その人たちのおかげで僕はキャリアの早い段階からレースで勝てるようになった」
「だからこれから何年も、この伝説的なチームの代表としてレースを続けていけることをとても誇りに思う。マクラーレンのドライバーとして大きなモノをかけて戦えることに興奮しているし、昨年の素晴らしい結果を受けて、さらにハングリー精神が高まっている」
ブラウンCEOは、「オスカーのマクラーレンとの契約延長を確認できて素晴らしい」と話した。
「彼は信じられないほど才能のあるドライバーであるだけでなく、彼の仕事に対する倫理観とチーム内の文化的な適合性から、契約を延長するのは当然のことだった」
「過去2シーズン、オスカーがコース内外でどれだけチームの戦力になっているかを見てきた。昨シーズンのコンストラクターズ・チャンピオンシップ獲得というレガシーに華を添える上で、彼の存在は絶対的なものだった」
ステラ代表は、ピアストリがマクラーレンでさらに成長していくことを期待していると話した。
「オスカーとのパートナーシップをさらに拡大することは、ドライバーとしてのオスカーに対する我々の信念と信頼の象徴であり、ともにチャンピオンシップを目指すという我々の共通の野心を反映するものだ」
「この2シーズン、オスカーと一緒に仕事ができたことをうれしく思っているし、彼の才能、決断力、ドライバーとしての仕事に対する姿勢、そしてチームや文化への貢献という点で、彼がいかに素晴らしい人物であるかを証明し続けてきた」
「ランドと並んで、我々は長期的に前進し続けるために必要なものを確保している。オスカーがドライバーとして成長し、進歩していく姿を見守り続けることを楽しみにしているし、彼の前には多くの成功が待ち受けていると確信している」