3月9日、東アジアスーパーリーグ(EASL)2024-25シーズンの3位決定戦が行われ、Bリーグを代表して参戦していた琉球ゴールデンキングスは、80-84で新北キングス(台湾)に逆転負け。マカオ遠征を2連敗で終え、帰国することになった。
試合終了直後に取材に応じた岸本隆一は、「結果だけ見ると悔しいですけど、昨シーズンはこの舞台にも立てなかったので、前進できたと思います。充実感というより悔しさが残る大会になったので、また自分たちがこの舞台に立てるように、Bリーグに戻ってレベルアップできたらと思います」と、厳しい結果を受け止めた。
なかなかオフェンスが噛み合わず我慢しきれなかった準決勝とは一転、3位決定戦ではチームの強みであるインサイドをブレずに攻め続けた。6点をリードし第4クォーター残り1分半。なんとか逃げ切りたいところだったが、許したくなかった3ポイントシュートを決められると、残るポゼッションで攻めきれず、逆に猛攻を受ける格好に。ヘッドコーチ、選手たちが口々に「最後の3ポゼッション」を悔いた。
岸本も「最後どうやってハーフコートを組み立てようかというところで、最後の最後だけ迷いがあって。自分がやった方がいいのか、上手くいっていたことをそのまま継続した方がよかったのかというところは個人的な反省。もっとクリアにやれたらよかった」と振り返った。
岸本個人としても、準決勝では3ポイントシュートが14本中3本の成功、3位決定戦では同9本中1本の成功にとどまり4得点と、苦しい大会だった。それでも、このEASLファイナルフォーの2試合で「少なくともスタンダートは上げられた」とチーム状況が上向いたと語り、「自分たちの戦い方を取り戻せた」ともコメント。「それは結果も伴って言いきれることだと思うので、ここから先はより結果も追い求めてやれたらいいかなと思います」と、この先に続くリーグ戦、天皇杯決勝を見据えた。
琉球は12日の水曜ゲームで島根スサノオマジック戦、週末にはアルバルク東京との天皇杯決勝も控えている。ショッキングな2連敗とはなったが、チームの戦い方を再確認できたことは収穫。この経験を糧とできるよう、帰国後の歩みで証明していくしかない。