ホルヘ・マルティンは怪我によって開幕戦を欠場したが、先日アプリリアのイベントに出席し、そこで現在の身体の状態について語った。
マルティンはドゥカティ陣営だったプラマックで昨年初めてのMotoGPチャンピオンを獲得。今季はアプリリアへ移籍したが、セパンテスト初日に転倒し骨折をしてしまう。さらに開幕戦タイGPでの復帰を目指してトレーニングに励んでいたところで、再び負傷……左手と左踵を骨折してしまった。
左手の骨折は手術が必要となったことで、マルティンのMotoGP開幕戦欠場が決定していたが、回復には時間がかかることもあり、第2戦アルゼンチンGP(3月14~16日)も欠場予定と明かされている。
そんなマルティンは先日、アプリリアの市販バイクである新型トゥオーノ457の発表イベントに出席。チームのSNSにも顔を出し、そこでは「できるだけ早く復帰しようとしている」と語った。
「モトプレックス(ピアッジオ社が持つ全ブランドを取扱う店舗)にくるのは今回が初めてだし、アプリリア・レーシングのTシャツを着るのもこれが初めてだ。今は一生懸命やっているよ。大変な時期だけど、できるだけ早く復帰しようと努力している」
「いつ復帰できるか、正確には分かっていないけれど、すぐに戻れるように頑張っている。皆に早く会えることを願っているよ」
MotoGPは3月14~16日に第2戦アルゼンチンGPが行なわれるが、マルティンがここで復帰する可能性は無いとチームCEOのマッシモ・リボラは開幕前に語っていた。当時の彼のコメントは、以下の通りだ。
「医師によると、彼は全てが順調に進み、今は回復を待つだけだ」
「骨折はかなりひどいものだった。普通の人ならかなり時間がかかるが、超人的なライダーは(通常より)かなり時間を短縮してくれるだろう。しかし、彼のコンディションがとても良い状態になっていなければ、我々がバイクに乗せることは無い」
「(復帰がいつかは)私も分からないが、アルゼンチンではないのは確かだ。アルゼンチンではサヴァ(ロレンソ・サヴァドーリ/テストライダー)が再び代役を務めることになるだろう」
「そこから彼の回復の様子を毎週、毎日見守っていくことになる。さらに彼のシーズン、キャリア、アプリリアでの歴史を、短期的なものよりも長期的な視点で考えていく必要があると思っている」
前年チャンピオンを欠いた状態のアプリリアだが、開幕戦ではサテライトチームの小椋藍(トラックハウス)が5位、ファクトリーのマルコ・ベッツェッキが6位となるなど、順調なシーズン開幕を切っている。