2025年シーズンのF1開幕戦オーストラリアGPまで1週間あまりとなったが、メルセデスのジョージ・ラッセルはマクラーレンが圧倒的に強いと感じているようだ。
ルイス・ハミルトンがフェラーリに移籍し、後任としてアンドレア・キミ・アントネッリがF1デビューを果たす中、ラッセルはチームリーダーとしてチームやマシン開発を引っ張る立場となった。
バーレーンで3日間行なわれたプレシーズンテストでは、メルセデスの出来はまずまずといった様子だが、ラッセルは昨年のコンストラクターズ王者であるマクラーレンが勢いを維持し、”圧倒的に強い”状態で開幕に臨むと考えている。
『BBCスポーツ』のインタビューで、ラッセルは次のように説明した。
「今のところ、僕らどちらもマクラーレンに勝てる可能性のあるクルマを持っているとは考えていない」
「間違いなく、マクラーレンが圧倒的に強そうだ。特に彼らのレースペースはかなり印象的だ」
マクラーレンは昨年、マイアミGPでランド・ノリスが、ハンガリーGPではオスカー・ピアストリがF1初優勝を飾り、レッドブルやフェラーリとの激しいバトルの末、コンストラクターズチャンピオンを獲得した。
しかしマクラーレンは今年、新車MCL39でマシン開発の方向性を少し違った方向に導こうとしている。ザク・ブラウンCEOは、これを”勇敢なリスク”と表現している。
ブラウンCEOは昨シーズン終了後、Autosportに「2025年はフルパワーで臨むつもりだ」と語っていた。
「チームはあちこちちょっといじろうという感じではない。クルマはかなり良いよ。2025年のマシンには”勇敢なリスク”のようなモノがある。今はマインドをシフトし、みんなを打ち負かそうと考えている」
一方のメルセデスは、コンストラクターズランキング4位で終えた昨年から、前述したようにドライバーラインアップが変更されている。
ラッセルは新たなチームメイトであるアントネッリについて、次のように語った。
「彼は素晴らしい子だ。とても若いけど、本当にいいヤツだよ。もちろんとても速い」
「いきなりディープなところに放り込まれるというのは、大きなチャレンジになる。しかし、生粋のスピードという点では、疑う余地はないと思う。そして、興味深い新しいダイナミズムが生まれるだろう」