大相撲の元大関で左膝負傷などにより5場所連続休場中の西三段目21枚目の朝乃山が6日、春場所(9日初日・エディオンアリーナ大阪)への出場を明言した。大阪市中央区の高砂部屋での稽古後に「相撲が取れる喜びと感謝を忘れずに頑張りたい」と再起を誓った。
31歳の朝乃山は小結だった昨年5月の夏場所を右膝のけがで全休。次の名古屋場所で左膝前十字靱帯(じんたい)断裂などの重傷を負い、長期離脱となった。不祥事による長期出場停止から復帰した2022年名古屋場所以来となる三段目転落。「ラストチャンス。けがをして、また違うことを力士として気づけると思う。かみしめてやっていく」としみじみと話した。
この日は弟弟子で西幕下筆頭の石崎に6勝5敗。回復途中で分厚いサポーターを着けた左膝を何度も触って状態を確認し「うまくいかない日もあるが、向き合っていかないといけない」と語った。