モズアスコット産駒のJRA重賞初制覇をかけて、フィリーズレビュー(3歳牝・GII・芝1400m)にモズナナスター(牝3、栗東・矢作芳人厩舎)とリリーフィールド(牝3、栗東・小崎憲厩舎)の2頭が参戦予定だ。
モズアスコットは名馬Frankelの初年度産駒。18年の安田記念と20年のフェブラリーSを制するなど、芝ダート二刀流としては近年屈指の名馬だった。21年から種牡馬となり、現3歳が初年度産駒。その中から中央でモズナナスターやリリーフィールド、ファウストラーゼン、地方でベアバッキューンと次々に活躍馬を出したことで、評価が上がっている。ただ、JRA重賞には延べ6頭が出走し、モズナナスターのファンタジーSの2着が最高着順。惜しくも戴冠には手が届いていない。
フィリーズレビューには牝馬のツートップが揃い踏みする。モズナナスターは母が09年の函館スプリントSを制したグランプリエンゼル。両親と同じく矢作厩舎の管理馬となる。前々走のファンタジーSでは10番人気に反発し、ダンツエランからハナ差の2着に大健闘。前走の阪神JFは距離が長過ぎたようで9着に終わったが、牝馬同士の1400m以下なら世代上位の力を秘めている。一方のリリーフィールドは前々走のもみじSを快勝。前走の阪神JFでは12着に大敗したが、こちらもマイルは長過ぎたので参考外。1400mに短くなる今回は巻き返しがあっていい。
モズアスコットは種牡馬として同期のナダルやサートゥルナーリアに先んじてJRA重賞初制覇となるか。2頭の孝行娘の奮闘に期待したい。