マクラーレンのランド・ノリスは、F1プレシーズンテストを前に、今季はトップ4以外のチームのドライバーが優勝する可能性があると話したが、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソはそう考えてはいないようだ。
2024年はレッドブル、フェラーリ、マクラーレン、メルセデスの4チームから勝者が生まれたが、これはシーズンを通じて、サーキットごとの得意不得意で勝者が変わるほど、各チームの競争力が接近したためだ。
1年前、プレシーズンテストを終えた後にアロンソは、レッドブルが持つアドバンテージについて「パドックにいる19人のドライバーは自分たちがチャンピオンになれないと思うだろう」と示唆した。
序盤戦はそのコメント通りになったが、マクラーレンがシーズンを通じて前進を続け、コンストラクターズランキング首位に。ノリスがマックス・フェルスタッペンとタイトルを争うまでになった。
アロンソも「今年はよりオープンだと思う」と語った。
「昨年は冬のテストでマックスが大きなアドバンテージを持っていたように見えたし、今年はマクラーレンがアドバンテージを持っているように見える。でも僕は(他チームの)テストをフォローしていないし、朝のニュースを見ただけだけどね」
sports-news.jpが彼に、2025年はより多くのチームが勝利を狙えるようになるというノリスの主張について聞くと、アロンソは「(ノリスが)勝てるマシンを手に入れたから」そう言っているのだと一蹴した。
アロンソは、現代のレースにおける信頼性とシミュレーションのレベルは高く、レースからリスクと予測不可能性を取り除くものであり、ノリスの予想が的中する可能性は低いと説明した。
「(ノリスが)5番目か6番目のチームにいた時、彼はすべてのレースで勝つのは1チームだけだと言っていた。自信によって話が変わるのは普通のことだけどね」
「彼にとっては良いことだろうけど、(多くのチームが勝つのは)難しいだろうね。今は信頼性もとても高いし、リタイアやアクシデントも少ない。戦略はかなり定まっている」
「木曜日の段階、グランプリが始まる前から、1ストップか2ストップか、どのタイヤを使うのかハッキリ分かる。今はすべてが完璧だから、それを変えたり、レースを予測不可能なモノにしたりするのは難しい。クレイジーな天候とか、そういうモノが必要だ」
「優勝者が何人か出て、チャンピオンシップが接戦になることを願っている。昨年はすでにとても良かったし、今年はさらに良くなることを願っている」