グレシーニのアレックス・マルケスは、MotoGP開幕戦タイGP決勝で2位を獲得。このレースウィークは“完璧”だったと語っている。
アレックス・マルケスはタイGPを非常に好調に過ごした。予選では兄のマルク・マルケス(ドゥカティ)に次ぐ2番手を確保し、スプリントレースでは2位となるなど、いい流れを掴んでいた。
そして決勝でもアレックス・マルケスは序盤こそ兄に先行されたものの、タイヤ内圧の問題を抱えたマルク・マルケスがポジションを後退したことで、レースをリードする役目を担った。
MotoGPクラスでの初優勝を達成するチャンスだったが、終盤にスパートをかけた兄に一歩及ばず、最後はフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)を抑える方向へ切り替えてアレックス・マルケスは2位でフィニッシュを果たした。
優勝はできなかったものの、アレックス・マルケスはタイGPの週末は完璧だったと振り返った。
「完璧な週末だったよ。ここに来る前、木曜日に僕達はバイクで一緒にトレーニングしていたんだけど、今日もそれと同じで、ネズミと猫の追いかけっこだったね。最後までプッシュしたよ」
アレックス・マルケスはそう語った。
「今日はたくさんのことを学んだ。マルクが僕を前に行かせたときは、レッドフラッグか何かかと思ったけど、そうじゃなかったから内圧の問題だろうと考えていた」
「でも、その後は兄が僕を前に行かせたのが果たして内圧のせいなのか、それとも僕のタイヤを消耗させようとしたのか、分からなかったよ(笑)」
「サインボードではちょっとした失敗もあった。後ろにいるのが誰なのか、そしてギャップが分からなかったんだ。だから僕は情報が無かったんだけど、最後までやりきれたよ」
「こういったレースは学びを得る機会になるし、ライダーとして更に前進するチャンスなんだ」
なおアレックス・マルケスはスプリント2位、決勝2位となったことで、現在は当然ながらランキング2番手につけている。
今季はタイトル争いに加われるのではないかという考えに対し、アレックス・マルケスは、こう答えた。
「まあ、そういった考えで僕を誘惑するのは無理だよ(笑)。まだ最初のレースでしかないし、21戦残っている中でほんの少し先んじているだけだ」
「マレーシアのように、僕達がリードするコースもあるかもしれないけど、21戦だと彼ら(ドゥカティ)が優れているだろう。僕達は僕達の仕事を続けて、戦い続けるよ」