琴桜「魂の大関三番稽古」 ライバル大の里と激闘、かど番の質問には「今後、耳栓します」

琴桜「魂の大関三番稽古」 ライバル大の里と激闘、かど番の質問には「今後、耳栓します」

大相撲の琴桜(27=佐渡ケ嶽)が「魂の大関三番稽古」でかど番脱出へ気合を注入した。

大阪のど真ん中の商業施設、グランフロント大阪で5度目となる「うめきた場所」が開催された。その会場で二所ノ関一門の連合稽古を実施。稽古の締めに春場所(9日初日、エディオンアリーナ大阪)を初のかど番で迎える琴桜と大関3場所目となる大の里(24=二所ノ関)が白熱した三番稽古15番を行った。

星数は琴桜が6勝9敗に終わったが「勝ち負けじゃなく攻めながらの相撲をとれた。まぁ流れの中ですかね」と充実感を口にした。豊昇龍が横綱に昇進し、残った2大関が「ネクスト」横綱候補。ライバルと直接に胸を合わせた充実の15番は、立ち合いから火花が散るほど激しく、迫力満点だった。

昨年九州場所で初優勝を飾り、綱とりだった先場所で5勝10敗と負け越した。ただ、「かど番」の問いを嫌う。「その場所だから勝ちたいじゃなく、どの場所も勝つためにしっかり準備してやっている。しっかり自分の足をつけて、やるべきことはやるだけ。その(かど番)質問には今後、耳栓します」と口元は笑みながら眼光は鋭い。

新大関からちょうど1年が経過。看板を背負ってきた自負があるその目は、さらに上の地位を見据える。【実藤健一】

○…大の里も「いい稽古でした」と充実感をにじませた。次の横綱を目指すライバルとの15番。立ち合いから思い切り当たり、がっぷり四つに組み、試したいことを試した。「我慢もできて、しっかり集中してやるべきことをやれた。(これを生かし)また明日からですね」。大関2場所は9勝→10勝で優勝争いに絡めていない。次の横綱候補だが、「そこは深く考えず自分のペースでいきたい」ときっぱり返した。

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