レッドブルのホーナー代表、『F1 75』でのブーイングに落胆「フェルスタッペンへの反応は残念」

レッドブルのホーナー代表、『F1 75』でのブーイングに落胆「フェルスタッペンへの反応は残念」

レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、イギリス・ロンドンで行なわれた全チーム合同のシーズン体制発表会『F1 75』で観客からブーイングを浴びせられたことに「がっかりしている」と語った。

2025年はF1創設75周年。それを記念して、イギリス・ロンドンにあるO2アリーナを舞台に、全チームが揃ってのカラーリング発表イベントF1 75が開催された。そこでホーナー代表と、同チームのドライバーであるマックス・フェルスタッペンは、会場に詰めかけたファンから大きなブーイングを浴びた。

これについてホーナー代表は、敵チームのホームスタジアムで、最新のユニフォームを発表するようなものだと指摘。特に4度の世界チャンピオンであるフェルスタッペンにブーイングが投げかけられたことを批判した。当のフェルスタッペンも、その観客の反応に複雑な表情を見せた。

「大きなイベントだった。全てのチームがすごく力を入れていたし、見ていて面白かったね」

ホーナー代表は、バーレーンのプレシーズンテスト中に行なわれた記者会見でそう語った。

「ファンの皆さんは、もちろん自分の好きなチームやドライバーを応援するだろう。そして我々は、この世界で長年主役を務めてきた」

「でも唯一残念だったのは、マックスが4年連続でチャンピオンになったことに対する反応がよろしくなかったことだ。このスポーツに対する情熱は、常に存在する。発表がオランダで行なわれていたら、間違いなく状況は違っていただろうね」

「F1のDNAはファンだ。ここ数年、様々なファンをこのスポーツに迎え入れるようになり、ファン層が変化したと思う。世界中のどんなプレミアムスポーツでも、二極化している」

「ファンは情熱的で、あるドライバーを応援し、当然そのドライバーのチームを応援する。それを強制することはできない」

「そんな大勢の観客の前でレースができることを嬉しく思っている。世界のどこでレースをするかによって、その反応は違ってくる。でもそれは、そのエリートスポーツでも同じなんだ」

FIAはF1 75でのレッドブルへのブーイングを批判するコメントを発表。「あらゆるレベルのスポーツの根底にあるのは、敬意の文化だ」とし、さらに次のように続けた。

「マックスとクリスチャンは、我々が愛するスポーツに大きく貢献してきた。これからのシーズン、我々はそれを忘れてはいけない」

そんなFIAの反応について尋ねられたホーナー代表は、次のように語った。

「FIAはコメントを出しているが、我々が求めたわけではない。イベントの後に、FIAと話したこともない。オンライン上の悪質な行為を根絶するためのキャンペーンの一環だったと思う」

ただレッドブルに対するブーイングについては否定的な意見が多い一方で、イベント自体は素晴らしいものだったという意見が多い。

メルセデスのジョージ・ラッセルは、司会を務めたコメディアンのジャック・ホワイトホールに揶揄われたものの、イベントを楽しんだと語った。

「正直に言って、素晴らしいイベントだったと思う。ジャック・ホワイトホールの司会は素晴らしく、いいイベントにしてくれた」

ラッセルはmotorsport.comに対してそう語った。

「F1にとって本当に良かったと思う。F1が現在行なっていることは全て、このスポーツ全体に多くのことをもたらしているように感じる」

「だから、本当に楽しかった。彼らは素晴らしい仕事をしたよ。来年、またはいつか同じようなイベントが行なわれたら嬉しいね」

今季からハースのドライバーとなったエステバン・オコンは、自身の好きなスポーツに準えて、次のように語った。

「正直言って、あのエネルギーはすごかった。ステージの真ん中でマシンを公開した時、観客の多くが叫んでいた。あれは一生忘れないだろうね」

そうオコンは語った。

「かなりクレイジーだった。僕はUFC(アメリカ拠点の総合格闘技)をよく見るんだけど、UFCの試合がスタジアムの真ん中で行なわれるのを観ているのにかなり似ている」

「メキシコでのドライバーズパレード以外では、こんな経験はできない。でも、メキシコは野外だから、室内で行なわれた今回とはまったく違う。あれはかなり特別だったよ。だから、本当に信じられないことだった」

アルピーヌのピエール・ガスリーは、将来的に自身の母国フランスの首都、パリで開催されることを待ち望んでいると語り、こう振り返った。

「素晴らしいイベントだったと思う。まずは、ファンの反応や露出が、僕らのスポーツやチーム、スポンサーにとってとても重要だったと思う」

「将来彼らが再び今回のようなショーをやりたいと思った時、もっと多くの成果を得るためには、色んなところでいくつか調整を行なえると思う」

「しかし間違いなく特別なイベントだった。感覚の面で言えば、こんなに人がいるスタジアムでステージに立つのは、F1ドライバーとしてはなかなか経験できることではない。だから、特別な感覚だったよ」

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